アトピーとの付き合い方 | 漢方で毎日いきいき

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胃腸の機能が未熟な乳幼時期にアトピー性皮膚炎を発症し、体力の向上と共に 症状が出なくなる方も多いのですが、近年では大人になっても症状が安定 しなかったり、一旦は症状が出なくなっても何かの拍子に再び悪化したり する人が多くなっています。 


西洋医学ではアトピー性皮膚炎と診断されると子供でも 大人でも老人でも皆同じような治療法となってしまいますが、中医学 ではその人の体と体質に合った処方を一人一人に行います。 


また、同じ人でも症状は刻一刻と変化しているので、それに合わせて どんどん処方も変えていきます。 つまり、完全なオーダーメイドの治療法、それが漢方の治療法なのです。 






湿熱とは?

アトピー性皮膚炎には急性と慢性の場合があります。


急性の場合は皮膚に赤みがあってジュクジュクしています。 皮膚の赤みは体の中に余分な熱が溜まっていることをあらわしています。

ジュクジュクは「水」でこれも過剰な水分が体内に溜まっている証拠です。 この余分な「熱」と「水」が体内に溜まりすぎ、体に不調を起こしている 状態を「湿熱」といいます。


皮膚に赤みとジュクジュクがある「湿熱」の治療には体の中の余分な熱や 水をさばき、炎症を抑える漢方を用います。

ジュクジュクが酷ければ、知柏地黄丸(ちばくじおうがん)を、赤みが強ければ 涼血薬( りょうけつやく)が用いられます。

しかし、赤みやジュクジュクなどの急性症状が治まっても治療を中断しては いけません。炎症が抑えられて症状が落ち着いたら、体質を改善するため 長期的に漢方を服用し再発を防ぐことが大切なのです。 




バリア機能が低下


アトピー性皮膚炎が良くなったり、悪くなったりを繰り返す慢性状態の場合は 皮膚はカサカサして皮がむけたり、厚くなったりして、皮膚の表面はバリア機能 が衰えて外からの刺激に極端に弱い状態になっています。 


またそのような慢性状態が長く続くと「腎」の機能も低下しウイルスや殺菌などの 感染症にもかかりやすくなります。 


中医学のアトピー性皮膚炎の治療は一人一人に合わせたオーダーメイド処方なので 用いる漢方はその方の今の体の状態や皮膚の状態によっても違ってきます。 


段階としては


①赤みやジュクジュクの原因となる湿熱を取る 


②体に潤いを持たせてカサカサの皮膚を改善する 


③症状が落ち着いたら体質改善をして内臓の機能を調節する 


このようになります。 


用いる漢方は カサカサが酷いタイプなら皮膚に潤いを与える 当帰製剤(とうきせいざい)。

ほてりが強いタイプなら体の中の余分な熱を取る知柏壮健丸(ちばくそうけんがん)。

ストレスが強いタイプならストレスを取る作用がある逍遥散(しょうようさん)。

胃腸が弱いタイプなら藿香正気散(かっこうしょうきさん)や六君子湯(りくんしとう)。

冷えが強いタイプなら体を温める作用の強い鹿茸製剤(ろくじょうせいざい)が よいでしょう。 


ただ、アトピー性皮膚炎といっても年齢も症状も様々です。その方に合った漢方を 使うタイミングなども難しいので自己判断せず信頼できる中医師に相談しましょう。 





50%の治療とは


アトピー性皮膚炎の治療は「50%の治療である」と言われています。 


漢方などの薬は治療の50%、後の50%はアレルギーを誘発させないような生活習慣 の改善。 


これらを両方やってはじめて100%の治療となります。 症状が落ち着いたように見えても完治しているわけではないのです。 再発を防ぐためにも漢方と生活習慣をコントロールして上手く病気と付き合って いきましょう。 





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アトピー性皮膚炎、まずはお気軽にご来店ください。


名古屋市天白区平針 地下鉄鶴舞線 平針駅すぐです。


20-30分くらいで具体的な症状をお伺いし、体質チェックなどを行います。


ひとりひとりの体質に合った漢方薬を処方し改善を目指します。その後、漢方薬の服用など、ご不明な点などがございましたら、お気軽にご連絡を頂ければと思います。


 TEL:052-802-9545 月~金09:00-17:00 (土: 09:00-17:00 )

むらせ薬局 担当:村瀬紋、村瀬紀子

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