献杯

忌引も明け、日常を通常モードに生活を戻したところで、美味いもの好きだったハハオヤの献杯でもという話に付き合ってやるという、奇特なお友達と共に、しばらく行けてなかった美味しいイタリアンの小さなお店へ

なんと、ハハオヤにとお花を用意してくれたお友達の心遣いに、シェフに献杯用のグラスをお願いすると…

最初のサラダをハハオヤ用にと小分けにして出してくださるという、なんともハートフルな晩ご飯に

亡くなる直前、最後に会話できていた時、ハハオヤは急に、看護師さんに「ビール飲みたい、焼肉食べたい」と言い出し、連絡を受けたイモートが、ハハオヤの居室内で焼肉が食べれるようにと準備を整えて行ったところが、容態急変でしゃべることもできず、水さえ飲めない状態になっていてビックリ

そのままイモートが、夜は泊まり込むようにしていたが、３日目の夜に息を引き取った。

最後に家族と晩飯が食いたいと思ったのかもしれないハハオヤの希望は叶わなかったが、ハハオヤに会ったこともないお二人からの温か過ぎるキモチは、今となっては逆にハハオヤに伝わっているかもしれない

などという、相変わらずのポジティブシンキングをベースに食べて飲んで笑った夜は、暖房だけでない暖かさに満ちていた

サラダに始まり、世界一薄い生ハムからのサゴシや初めて食べたフグのパスタ

家庭料理風のお肉（ホンマにフランスの家庭料理らしい…イタリアの？忘れた）の、美味しさ柔らかさ

最後の自家製プリンまで、いつも以上に美味しく楽しく

仲良くしてくれているお二人の心遣いには、め感謝多謝深謝