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明治緋色綺譚(1) (BE・LOVEコミックス)
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童女と青年が事件の謎解きをしながら日々を過ごしていたら、童女の実家関係がかなり複雑で、ゴタゴタに巻き込まれていく話。
13巻完結
*****
序盤は一話完結とか、長くても数話の謎解きっぽいエピソードの連続。
大店の跡取りなんだけど飄々とした趣味人であるイケメンと、可愛い童女が事件に遭遇して…という感じ。
明治という時代もあって、「嘘解きレトリック」に少し似てるかも。
で、ヒロインには生き別れてたお兄さんがいて、その人が出てきてから話が動き、スケールも大きくなっていく。
ヒロインの実家は没落した華族なんだけど、それ関連の一つの大きな長編が展開されて、読み応えがあった。
実家の没落に伴ってヒロインは遊郭に売られてて(もちろんまだ禿)、それをイケメンが身請けして、一緒に住むようになる。
その設定が奇抜だなーと最初から思ってたんだけど、そもそも売られたのはヒロイン兄の策略で、それも「とりあえず安全なところにいてほしい。水揚げは自分が」的な考えからで、何これ凄いwwと、思った。
絵柄も見やすいけど雰囲気があって、明治という舞台にとてもよく合ってる。
ヒロインはお人形さんみたいでめっちゃ可愛い。
愛だの恋だの、よくある少女漫画じゃないものが読みたい人におすすめ。
そう、ヒロインはイケメンが好きなんだけど、何しろ9歳なので家族愛というか、この時点では恋愛色は本当に「ほんのり」って感じ。
タイトルを変更した続編「明治メランコリア」があって、そっちまでいくと恋愛要素も大きくなっていく。