特に注意すべき権限が「完全なインターネットアクセス」だ。この権限しか要求しないアプリでも、「連絡先データの読み取り」などの権限を使用するアプリと連携することで情報を不正送信できる可能性がある。また、docomoのspモードでインターネットに接続している端末では、ネット権限を持つアプリからspモードのメールや有料サービス登録などの機能にアクセスできてしまうという危険もある。
オンライン機能が必須ではない種類のアプリは、重要な情報などを扱わない場合でも、なるべくネット権限を要求しないものを使いたいところだが、広告などのためにネット権限を要求するアプリが少なくないのが実情だ。
使ってみたいアプリが不必要なネット権限を要求していて心配な場合は、アプリのパッケージを改造して権限を削除してしまうといい。Android上で手軽にネット権限を削除したければ、最近登場した「AppNetBlocker」がオススメだ。
ただし、この方法ではいったん端末上に未改造のアプリをインストールする必要があり、バージョンアップ時には改造済みアプリをアンインストールしてから最新版の未改造アプリをインストールして再改造しなければならないなどの難点がある。
より安全・効率的にアプリを改造したければ、パソコン上のAndroidエミュレーターや別の端末にマーケットからアプリをアンインストールして、パソコン上のツールで改造を行おう。
AppNetBlockerは、マーケット未登録の野良アプリとなっている。作者のサイトから「AppNetBlocker.apk.bin」をダウンロードしたら、ファイルマネージャのファイル名変更機能で「.bin」を削除し「AppNetBlocker.apk」にリネームしよう。
リネームしたAppNetBlocker.apkを開くとインストールが始まる。なお、野良アプリをインストールするためには、Androidの設定の「アプリケーション」で「提供元不明のアプリ」のチェックをONにしておく必要があるぞ。
AppNetBlockerを起動すると、「完全なインターネットアクセス」権限を使用しているアプリの一覧が表示されるので、ネット権限を削除したいアプリの項目をタップしよう。
アプリの改造処理が完了すると、元々インストールされていた未改造アプリのアンインストール画面が表示されるので、「OK」を押そう。対象アプリを以前から使っていて、設定のエクスポート機能などが備わっている場合は、あらかじめ実行しておくといいだろう。
次のダイアログで「OK」を押せば、改造済みアプリのインストールが始まる。
インストールの確認画面が表示されるので、「インストール」を押そう。
インストールが完了したら、「開く」を押してアプリを起動し、正しく動作するか確認してみよう。
改造したアプリは、AppNetBlockerのリストに「(加工済み)」として表示される。
加工済みアプリをタップすると、改造したアプリをアンインストールして改造前のアプリを再インストールできる。改造済みアプリがインストールされた状態では、マーケットから最新版をインストールしたりできないので、バージョンアップしたいときは改造前の状態に戻す必要があるぞ。
・Android アプリ「AppNetBlocker」を公開しました
・spモード利用者へ注意喚起:信用できない人にテザリング接続させない。「ネットワーク通信」だけの許可要求のアプリも信用できない。
・不審なパーミッションを要求するアプリを安全に試したければ、権限を削除してしまおう
・マーケットをエミュ上で強制起動して怪しいアプリのAPKをダウンロードしよう
スマホ上だけで手軽に怪しいアプリのネット権限を削除できる「AppNetBlocker」
| 壁 |д・)導入してみたいけど、野良は怖いですね。いれてみようか悩みます。