【要旨】
シャンプーなどの日用品や化粧品、洋酒などで商品特性を見極められる分量が入ったお試しタイプを買う人が増えている。
買い物に失敗して余計なお金を使いたくない人が、値が張る通常品を買う前に利用する例が目立つ。
インターネットの口コミサイトなどでも商品の評判はある程度分かるが、実際に使って納得した上で買い物ができるのが特徴。小売店やメーカーも対応品の扱いを増やして利便性を高めている。
【事例】
-「3日間お試し」「1週間の魔法体験」。ドラッグストア「トモズ」はほぼ全店のシャンプー売り場で、こんなうたい文句の入った有料の「試供品」を扱っている。
東京都板橋区の女性会社員(31)は、約10種類が並んだトモズ東池袋店(東京・豊島)でビーバイイー(東京・港)の「凜恋(リンレン)」シリーズのシャンプーとトリートメントの3回分お試しセット(480円)を買った。
通常品は550ミリリットル入り各1943円。「通常のボトルは2~3カ月分。2千円近くもするシャンプーで、ハズレの商品は買いたくない」
-化粧品では試供品の宅配サービスが好評だ。ビューティー・トレンド・ジャパン(東京・渋谷)では同社が選んだお試しタイプを毎月自宅まで届ける「グロッシーボックス」が予想以上の人気。会員数は9月末で3万5千人超と、昨年12月からの初年度目標(3万人)をすでに達成した。
1カ月1575円払えば日本や海外の著名ブランド品などを5種類程度詰め合わせ、3~7日試せるセットが届く。
百貨店などでも試供品を無料で集められるが、メーカーが同サービスだけに出す商品もある。東京都江戸川区の女性会社員(36)は「百貨店ではカウンセリングに時間がかかり複数ブランドを試しにくい」と重宝している。
-サントリー酒類は「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎」と「同白州」の180ミリリットル瓶(税別950円)を2日に発売する。
それぞれ12年熟成だと700ミリリットル瓶で7千円と値が張るが、5月に飲みやすい味で700ミリリットル(3500円)と350ミリリットル(1750円)を発売。
ウイスキーをあまり飲まない若者らが試し買いするなどで売れ行きが良く、年内販売目標をそれぞれ当初の2倍以上に上方修正した。これを受け、より小さなサイズを売り出す。
【有識者の意見】
電通総研の吉田将英研究員は「買い物に失敗したくない節約志向の人が増えている。
ネット上の口コミなどで商品情報は充実してきたが、本当に自分に合うかを確認したい人も多い。お試しタイプはそんな需要を満たしている」と指摘する。
以上、日経朝刊。
AISASモデルでは、意見の共有が重要視された。しかしステマの影響で、ネットの口コミ情報に信憑性がなくなってしまった。
これが自分で試す購買の誘因となったのではないだろうか。