午後0時45分 室内温度11・2℃ 湿度66%
「托卵」という、
ホトトギス類独特の生態を観察すると。
親の狡猾さに驚く、
ウグイスの♀が巣を離れると、
巣に卵をひとつ生み、
ウグイスの卵をひとつくわえて飛び去る。
抱卵しているウグイスの♀に、
托卵を気付かせない為である。
ウグイスの巣に産み付けられた。
ホトトギスの雛の宿命は「托卵」の抱える、
悲劇を自らが行うことになる。
ホトトギスは既に托卵されていても、
卵を産み付ける。
そうなれば早く孵化したホトトギスの雛が、
同胞ともども巣外に落として殺してしまう。
托卵の厳しさを思うが、
ウグイスの悲劇の大きさも思う。
何故ホトトギスの雛に餌をやり続けるのかは、
ウグイスの「母性本能」だろう。
ウグイスはホトトギスの雛が巣だったときに、
呪縛から解放され、
「やられた」と気付くのだろう。
‥‥‥…
私の愛する私の全てであり私だけの掛け替えのないえむえぬ様に。