今宵紹介する句は、
鎧(よろひ)着(き)てつかれためさん土用干(どようぼし)
(続虚栗)〈ぞくみなしぐり〉
作者は去来(きょらい)。
作者の略歴は№8523を参照ください。
土用干しの今日、
久々に鎧を着けて、
どれほど疲れるか試してみよう。
くらいの意だろうか。
「土用干」は旧暦で立秋前の十八日間の土用に、
衣類・書籍などの虫干しをすること。
その中に普段は使わない鎧もあったのである。
去来の武人的な気質がよく現れた句の一つで、
率直な表現の中にユーモアが感じられる。
季語…土用干(夏)
切字…「ん」
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私の愛する私の全てであり私だけの掛け替えのないえむえぬ様に。
秋うましいもくりかきにあなたかな
なぜだろうなんでもうまくなる秋ぞ