翔ぶが如く(完結)
2ヶ月くらいを要しましたが、ようやく司馬遼太郎著の”翔ぶが如く”を読み終えることができました。10巻まである約4000ページの大長編作品でした。学校の授業では西南戦争は特権を廃止され存在価値を失った士族が征韓論に敗 れて下野した西郷隆盛を擁して一方的に起こした内乱というそれくらいの記述でしか習わなかったのですが、実際の征韓論は南下政策を進めているロシアに軍事的に対抗することを目的としていたし、西南戦争での薩摩軍の主力になった私学校結成も下野した西郷等がロシア軍に対抗することを目的に軍隊の精鋭部隊として組織したものだったようです。西南戦争は特権を剥奪された士族の不満も大きな要因だったと思うのですが、暴発のきっかけになったのは、警察組織による西郷隆盛暗殺計画が行われたことが原因の一つだったようです。歴史の見方は、勝者だけではなく敗者側からみると全く違う見え方をするなと感じました。明治政府設立後の動乱について、深く理解することが出来たように感じ、勉強になりました。そして何回か訪れた事の有る地名(田原坂や植木、竹田、高千穂など)が多く出てきたことも、感慨深かったです。