それよりなにより、記憶の遠くて深いところに、あんな女の子に興味を持たれてとまどったことを懐かしさというエリアで探っていた。
朝になって、中学校に通学する電車で毎朝、私を待ってくれていた年上の人がいたことを思い出した。大きなリボンが似合う美人さんなこともあって、ちょっとだけ周囲の噂になった……それが、私がその人を避ける動機になった気がする。どう扱っていいかに困ったこともある。
あの明るさと積極性……女の子は男子より大人びていた。だから、まぶしさにとまどうのだ。
そんな記憶が朝になって甦った。映画のヒロインが書いていた日記のように、ふと私も近頃、面倒になっていたblogにこれを書いておくにした。