bridge vol.49 2006/8 vol.16 最終回 | 矢沢永吉激論ブログ

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bridge vol.49 2006/8 vol.15 「俺は音楽家なんだよ」


 「俺は別に『成り上がり』の本書くために出てきたんじゃないんだ、って。何人の奴が。パセオラの風みたいなメロディ書ける?


今ロックバンドやってる若い奴ら呼んできて、お前らこれだけのメロディを書いてみろって。書けないよ。毎回、曲作る度に思ってるんだけど」


一同「ははははは」


「ニューグランドホテルとかパセオラ~書いたときなんか、『ワオ、俺天才じゃん!』って思ったもん」


-はははは!


 「芸大出たわけでもなんでもないのに、なんでこんなにグッと泣きたくなるメロディ書けちゃうんだろう。親父に感謝しようって思ったよ。


もっともこうやって曲書いたりとかステージの上に立ってる奴はもうおナルのど真ん中でいい、そうでなきゃいけないと俺は思ってるわけ。だから評価されてるとしよう、というのが最近の気持ち」


-ほんとにそうです。その間違ってなかったんだっていう証明がこれでできていてすごいと思います。


 「いやいや。いやいやって急にカッコよく謙遜しちゃって(笑)。もっと言え、もっと言えって(笑)。今まで渋谷さんに何度かインタヴューしてもらってね。


今日のこの会話って今までないですよね。本音というか、ハッキリした気持ちをお互いに話すことができてるなって、僕は思う」


-これはそういうアルバムですよ。だからこれ聴きながらすげえなあと思って。


 「うれしい。うれしいですよ。全部聴いてくれました?」


-当然。


 「僕作ったときってうれしくて、いつも片っ端から聴くんだけど、正直言おうか? 今回は2枚聴いたらもう疲れてくるの。3枚目いったときに一旦止めよって(笑)。ちょっと多かったかな」


-そんなことないですよ(笑)。この時代のすべてのアルバムのリミックスを聴きたくなりますよ。


 「いろんなタイプの曲書いていてるからね」


-結果、いろんなものがありますよね。上物とぶつかっているからこそヴォーカルが成立してて、その上物がなくなると、このシンプルな音にはここまでのぶん回したヴォーカルは浮くかなっていうのはあるんだけども、それもよし。楽器がなくなっちゃうのもよしという思い切りのよさがあって。


 「斬新でしょ。いやあ、うれしいなあ。今日はいい酒飲めそうだ」






bridge vol.49 2006年8月号 矢沢永吉インタビュー目次


bridge (ブリッジ) 2006年 08月号 [雑誌]





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