たまには楽曲について書いてみます。
矢沢永吉のアルバムの中でもトップクラスの名盤「E'」。
シングルカットされてライブでも何度も演奏されているのは逃亡者。
PVも有名。
しかしこのアルバムの中で気合いが入る曲は後半の2曲。
「罪なデマ」「GOOD LUCK!!」
今回はGOOD LUCK!!について書きます。前にも一度書いたけど。
作詞は西岡恭蔵 さん。
冒頭の歌い回しから気合いが入りまくり。
あの人のシャネルが
お前の肩に香れば
ただそれだけで
理由なく妬ける
Good-bye,My Friend
俺の事はもう・・・
高音限界のボーカル。
矢沢がいうギリギリ感、カツカツ感ってのはこれを言うんでしょう。
Good Luck!!
コーラスのパートでは男性の声が聴こえます。
アンドリューゴールドはギター以外にコーラスもやってます。
コーラスパートの直後にギュイーンとしゃべるようなギター。
これだけのプレイを聴かせながら矢沢は当時のインタビューでは
「アンドリューはギタリストとしてはたいしたことない。」
「でもアイディアが凄いんだ」
と言ってます。
この頃の完成度の高い楽曲はライブで再現するのは難しいんです。
1984年のツアーのビデオ
を見ても「違う」と思ってしまう。
これはしょうがない。
矢沢永吉のモーツァルト志向、緻密な音作りはこの頃から始まってました。
最近の発言はこの頃の方向性を否定してるようなところがあります。
しかしこういう音を出せる男がどこにいるのかと。
クラシックに行かなくてもいいから山下達郎と組むとか坂本龍一と組むみたいな方向でもいい。
ストーンズやスプリングスティーンの路線は彼らにまかせとけばいいんです。