「レーザービーム」は現在までのところ、Perfumeの2番めによく売れたシングルCDのリード曲である(12万枚強、もっとも売れたシングルCDはご存知『ltw」で14万枚強)。

ライブでも非常に盛り上がる、今やPerfumeの数多く存在するキラーチューンの一つだ。
もちろん僕も大好きなのだけれど、ファン全体のみならず、世間的にも「ポリリズム」と並ぶ代表曲扱いになっているのが解せない。

CMソングだからかなぁ。

この曲はたしかあ~ちゃんがラジオか何かで「中田さんが2週間位で仕上げた」という意味のことを言っていたような記憶がある。
依頼が入ってからほとんど間を置かずに制作、録音が行われ、しかもすぐに電波に(CMソングだから)乗った。

当時の僕は、氷結のCMに決まっていたはずのタレントが何らかの理由でドタキャンになり、その代役としてキャスティングされたのではないかという疑問をいだいた。
あまりにも短い時間の中での音楽制作だったから。

たしかに中田さんは曲を作り始めると早いらしいし、通常どの位の制作期間を設けてPerfumeサウンドを生み出しているのかは分からない。
しかし、曲を売り出すとなると、早く仕上がるかどうかだけの問題ではなくなるはずじゃないか。

楽曲の演奏時間も3分50秒とPerfumeのシングル曲としてはずいぶんと短い(2010年度以降Perfumeのシングル曲は基本的に4分30秒前後にコントロールされていた時期がある)。

しかも歌詞の構成は4段落ごとの1ブロックを6回繰り返すだけだ。
http://j-lyric.net/artist/a04cc66/l024fde.html

中田さんとしてもずいぶんと間に合わせるのに大変だったのではないかという気がする。
それが今やPerfumeの代表曲。

なんてことを考えながらライブでこの曲を聴いていたわけではないので念のため。

以上、シングルヴァージョンにおける「レーザービーム」についてでした
▽・w・▽
2曲目は「Handyman」。
これは1曲目の「ClingCling」と3曲目の「Clockwork」のブリッヂのような役割を担っている。

両者ともに世界観の確立した楽曲で、しかも「ClingCling」→「Clockwork」とストレートに繋げるとすると共通項がない。

これといった明確なテーマを歌詞の中に持たない「Handyman」を間に置くことでセットリストとして自然な(とはいえけっこう強引ではある)流れが生まれる。

「ClingCling」が立体的な舞台装置を活かし、3人のポジションニングもそれに伴ったものになっていたのに比べ「Handyman」は三人が共にステージ中央に立ち、歌う。
かしゆかがセンターポジションに立つ後ろでのっちとあ~ちゃんがカンフーっぽいアクションをする振り付けはたしかこの曲だったと思うのだが、MIKIKOさんにしては珍しく振り付けの「核」となるようなポージングがない。

衣装も「ClingCling」のジャケット衣装から早変わりが行われている。

そして3曲目はクールに拍を拾い続ける振り付けの「Clockwork」。
曲中にある「わ~わ~わ」の歌詞の部分で3人が腕を上げてゆらりと揺らす振付の場面では観客の多くがそれを真似るというのが定番となりつつあるようだ。

この曲でもかしゆかの歌声に存在する「諦念」のような雰囲気が非常に効果的に使われている。
「Clockwork」の歌詞も明確な方向性を持たないものであり、無テーマ性とでも言いたくなるような楽曲では(edgeのような)かしゆかの、個人的な感覚が欠落したような歌声が世界の色を決める。

この曲では再び舞台上の円形のステージ、観客席から観て向かって左側とその奥に配置された立体的な装置やメインステージセンターなどにバラけて歌う。

南側、かしゆかサイドから見るとどうしてものっちの動きが対角にあるため目立つ。

わ~わ~わ♪

という歌詞の部分では3人が肘を鋭角的に曲げつつ両腕を身体の左右に揺らす、という振付になっている。
のっちの肩と肘はアジャスターか何かで取り外しができて曲ごとに変えているのではないかと疑いたくなるほど奇妙な角度を作る。

3人にとってこの曲、そしてこの曲の振り付けが非常に満足のいくレベルに仕上がっているのではないかと感じるのは、非常に堂々と、自分たちのダンススキル、ポージングの巧みさを魅せつけるような自信にあふれた表情に終始しているからだ。

何と言っても曲がいい。

1曲目と3曲目の間に無個性な2曲目をはさみ、強固な世界観(現在のPerfumeを象徴するような)を二つ提示したところで、セットリストは「娯楽部門」に差し掛かる。

4曲目は今やPerfumeをよく知らない人でもタイトルとサビは知っている「代表曲」ヒットシングルリード曲「レーザービーム」だ。

張り詰めていた会場のテンションはやや緩み、心地良いサウンドに観客は思う存分ビートを刻む
▽・w・▽
まずはオリコンさんからセットリストを引用させてもらって

01. Cling Cling
02. Handy Man
03. Clockwork
04. レーザービーム

MC のち→かし→あ~→3人

05. いじわるなハロー
06. I still love U
07. 恋は前傾姿勢

着替えタイム
BGM 中田ヤスタカMIX
ステージ 舞台装置 変転

08. エレクトロ・ワールド
09. DISPLAY
10. SEVENTH HEAVEN

MC PTAのコーナー(最終日とあって長め)

11. Party Maker
12. GLITTER
13. セラミックガール
14. ジェニーはご機嫌ななめ
15. チョコレイト・ディスコ

アンコール前ラストMC

16. Hold Your Hand

【アンコール】さいたまスーパーアリーナと同じくアリーナ後方ステージへ登場

17. リニアモーターガール(レアな曲やりますから経緯説明)
18. Perfume(山本史郎マネージャーリクエスト)
19. 願い

メンバーへのサプライズ

PerfumeWorldへようこそ

最近のライブやプロモーション活動で繰り返しアピールされるキーワードからライブは開始する。

1曲目はニューシングル「ClingCling」、ドラマティックなサウンドによるライブの開幕。

中田ヤスタカは人気プロデューサーであり、サウンドプロデュースを担当するのはもちろんPerfumeだけではない。
それなのに、というべきか中田ヤスタカとPerfumeとのサウンドを介した結びつきには特別な何かがあり、中田ヤスタカが担当する他のアーティストと常に比べられることになる。

megのプロデュースをしている時には「megっぽい」と言われる曲があったように、現在は(しかたのないことだとはいえ)「これ、きゃりーっぽくね?」的な感想をよく目にする。

しかし、パフォーマンスとして披露されれば「~っぽい」という感想がいかに的外れなものであるかが理解できる。

Perfumeはサウンドの優れた演奏者であり、言葉通りの意味でプロパーな実演家である。

ステージを正面に見てやや右側に配置された円形のステージで歌い出しユニゾンを決めるメンバーは円環状のポーズから3人バラけてのパフォーマンス。

今回僕が得たチケットは、後発されたステージサイド席、南側スタンド2階席H列。
ほぼ真横からステージを見ることになる席だ。

いわゆるかしゆかサイドなのだが、対角に位置するのっちがステージ中央を向いて歌い踊る時、ちょうど正面から見る角度でもある。

遠目から見てもやはりのっちの動きは特異なものだ。
肩と肘の角度、動き方が常人とは違う。

関節の駆動域の問題かとかつては思っていたが何かもっと別の理由だ。

そして、あ~ちゃん。
ステージを真横から見るとメンバーの動きの、特に前後の入れ替わりがわかりやすく見えてくる。
あ~ちゃんが、ある位置からぐっと前に出てくるときの迫力もまた特別なものだ。

のっちはあ~ちゃんのダンスの魅力を「溜めとキレ」と表現していたことがあるがまさにその通り。
グッと溜めてバーっと動いた時のダイナミクス。
音楽に集中している時のあ~ちゃんのパフォーマンスは年々迫力を増している。
大器は時を経て成る。

かしゆかはこの曲ではボーカルパートの印象が強い。
リアルな響きを持つあ~ちゃんのっちのボーカルとは異なる異世界の歌声。
相変わらず首と顎の角度が独特で、上半身のしなりはとても優美だ。

しまった、まだ1曲目じゃないか ▽・w・▽
今ではライゾマティクスの名前が轟いている感のある(何しろ活躍ぶりが華やかでオープンだから)Perfumeスタッフなんですが、チームPerfumeにはもともとクオリティの高い仕事で有名なスタッフが揃っていました。

舞台装置、音響、照明(レーザー含む)、衣装、ヘア&メイクetc…

ネタバレにならない程度に書くと今回のツアーでは照明が何しろ今までのツアーにもまして素晴らしく、特にセットリストで披露される楽曲の一部では発表された時期のMVやMVに用いられた衣装の色彩が照明に取り入れられており(僕が以前『青の時代』と呼んだ時代の楽曲の時に鮮やかな青を演出するとか)、現在発売中である新曲の極彩色のイメージとはガラリと趣を変えています。

ガイシホールのライブでは音響がやや高音低音強めで中高音おとなしめの、いわゆるドンシャリ傾向だったのですが、これはボーカルパートの印象を強める方向性を選択したためと思われます。

セットリストに関しては楽しみにしている人もいるでしょうからここでは上げませんが、おそらく今後今回のような内容でセットリストが組まれることは、少なくともしばらくの間ないんじゃないかと思います。

演出との兼ね合いもあるためか、現在のPerfumeはライブ会場ごとに、あるいはツアーの前半部と攪拌部でセットリストを組み替えるというスタイルを採用したことはありません。

初代のPTAツアーの時に一部インディーズ時代の楽曲を連日差し替えて披露するということがありましたが、あれはファンクラブ内でのお遊びの要素が強かったと記憶しています。

あ~ちゃんが言っているように、本来ツアーというのはアルバムを発表してその中の楽曲を中心に、というスタイルを採ることが一般的ですから今回のツアーにおけるセットリストは「異例」のセットリストということになります。

これはおそらく、ブレイク後GAMEツアーが始まる前に単発で行われた渋谷AXでのライブ以来の「旧作」重視であり、そういう意味でも「けほんけほんツアー」は大変に貴重なライブだったという歴史的な評価を。

いけないまた悪い癖が出てきました。

とにかくガイシホールで目撃したPerfumeのライブは、完成度が高く、今や成熟への道を堂々と歩むメンバーによる極上のエンタテインメイトとなっています。

MCに関してもあ~ちゃんは大人になりました。
あれも言わなくちゃこれも言わなくちゃとライブ開始前、ステージの端で観客に向かって話すことで頭をパンパンにしていた頃を考えると、もちろん事前にしっかりと練り上げた内容ではあるのですが、出たとこ勝負みたいな雰囲気もあり、それをあ~ちゃん自身が楽しんでいるんじゃないかと感じました。

衣装がまた可愛く、あれもこれも、それからあの曲の途中で衣装を変えてからの華やかさも、Perfumeのサイズとスタイルの良さが存分に生かされたものになっています。

会場の雰囲気が良くて、もう驚きの女性参戦率。
まじで男女比が半々に近づいています。

そして、大学生高校生中学生という若い世代のファンが増え、大人のファンの平均年齢もグッと下がりました(それに逆らう一人としてちょっと申し訳ない)。

若いご夫婦が小さなお子さんをつれて、というのも珍しくなくなりました。
小学生の姿をこんなに沢山観たツアーって僕は初めてです。

舞台装置についても触れたいんですが、これは初めて観て「おー?!」と声を上げてもらいたいのでヒ・ミ・ツ。

これから参戦する人はただただ楽しみにその時を待っていてください ▽・w・▽
Perfumeの「ぐるんぐるん」ツアーが地元広島から始まって、嵐の福岡会場も何とか無事に済んで今度は大阪会場へと順調に進んでいる。

TwitterをやっているのでかつてPerfume界隈あるいはアメブロ界隈と呼ばれていた人たちの中で今でも相互フォローをしたり、フォローしてもらっている人たちのツイートがタイムラインに流れる。

で、Perfumeのツアーが始まるとかつての「界隈」の人たちのツイートにやたらと「ヨゴレ」という言葉が出てくる。
以前から時々使っている人がいるから知っていて特に興味もなく読み飛ばしていたんだけど、ツアー開始とともに、少なくとも僕のタイムラインではこの言葉がドッと増えた。

そうなると気になるもので何が「ヨゴレ」なのか。

呟いてみたら何人かから返答があり、かつてのPerfume「界隈」で今は日常的にはPerfumeファンとしての活動から離れてしまっている人たちじゃないかとか、Perfumeを神格化している人が「新界隈」で欠点まで含めて好きな人が「ヨゴレ界隈」なんじゃないかとかそれぞれの考えを聴かせてもらった。

申し訳ないんだけど、どちらもピンとこなくてよくわからないままだ。

Perfumeのファン層が年を追うごとに入れ替わっていって、というのは事実なんだけどPerfumeの活動自体が一年休みなしで営業中ですというわけでもないのだから、大抵のPerfumeファンは複数の歌手やミュージシャンやアイドル、つまりアーティストたちを応援しているわけなんだろうし。

「神格化」という言葉を使った人がどんな意味で使ったかはわからないんだけど昔から腐るほど言われた「何でもマンセーする信者」という意味であるならもともとPerfumeファンにそんな人っていない。

なぜかっって言うと、Perfumeのブレイクからその直後の勢いのある時期を支えたファン層というのはもともとがアイドル好きなグループの外、ロックバンド好きとかジャズファンとかクラブシーンに興味のある人やJ-POPファンから流入してきた人が多かったという実感があった。

そういう人から見れば出す曲出す曲が全部「神曲」ばかりなんてわけにはいかないこと、音楽活動というのは良い曲やそんなに大したことのない曲や、時々は駄作を交えて行われていくものなんだということは当たり前のことだからだ。

長い目で見て全体として優れた音楽活動になれば良いのであって、曲が出るたびに「え~自分の第一印象では」なんてことはその人以外にとって何の価値もない評価でしかない。

ガールズグループというのは許された活動期間が限られてしまうという面が確かにあり、だからこそのファンの焦りみたいなものがあるにしても。

自分の思い通りの曲ではなくて、自分の思い通りの活動をしないから腹を立てるという人がいたら、問題はその人自身にあるのである(この部分は『ヨゴレ』とか関係のない一部のアイドルヲタクへの僕の感じ方です、念のため)。

Perfumeが神格化されてしまっているのなら(個人的にはそれはそれで面白いかもとは思うんだけど)曲が出るたびに「中田はもう才能が枯れた」とか、「もう中田ヤスタカの比重はmegに(今ならきゃりーくんに)移っている」、「ポリリズムのような(edgeのような、GAMEのような)攻撃的な曲はいいけど最近の曲なんてただのJ-POP」なんてことを言い出す人も出ず、もう少しピースフルで穏やかな雰囲気になるんじゃないかという気がする。

あと、何て言うんだろう、何かを「好き」と感じる時ってこの部分はこの人(グループでもスポーツチームでも)の「長所」でこの部分は「短所」、とかいちいち細かくカウントして、その上で、でも「長所」の方が多いから好き、なんて考え方はしないですよね。

「好き」という「評価」はもともと「長短」をひっくるめた絶対評価で相対的な価値観とは離れたものだと思うんだけどな。

例えば僕はカレー(ライス)が好きで、それが嵩じてカレー(味)であるならポテチだろうがせんべいだろうがうどんだろうが大概のものはいけるんだけどそれって「カレー」を神格化とか「マンセー」していることになるんだろうか?

「ヨゴレ」っていう言葉ってその人が自分自身に向けて使っている言葉で何かの蔑称というわけではないのでそんなに気にすることはないんだけど。

たぶん「応援する相手が増えてしまって、ジャンルや年齢や音楽的な傾向がバラバラで自分の価値基準が上手く説明できない不分明さ」みたいなものなのかな。

でもね、上に書いたようにもともとPerfumeファン自体が「単推し」以外(ガールズグループ以外に好きなミュージシャンが複数いたり)が多数派だったと考えるなら全部「ヨゴレ」でしょという気がしないでもない。

そういうもんでもないのか。
難しいね。

Perfumeファンというのはコアが剥がれ落ちるようにして色々なところ(ももクロだったりAKBグループだったりブレイク前のガールズグループ多数だったり)に飛び散っていったけど、こうして大きなツアーがあるとまた集まることもある。

ひっくるめて単純に「Perfumeファン」と呼ばせていただきますが、「ぐるんぐるん」をPerfumeとともに良いツアーにしていきましょう ▽・w・▽
古本の、というか書物の大敵はとにかく湿度である。

「フリーファイア」Ç・J・ボックス 野口百合子訳 ハヤカワ文庫

「失われた宇宙の旅2001」アーサー・C・クラーク 伊藤典夫訳 ハヤカワ文庫

「レイモンド・カーヴァー傑作選
 カーヴァーズ ダズン」レイモンド・カーヴァー 村上春樹編訳 中公文庫

「裏切りのXPD 上・下」レン・デイトン 稲葉明雄訳 集英社文庫

「折られた翼」テレンス・ファハティ  安倍昭至訳 ハヤカワ文庫

「さらば 愛しき鉤爪」エリック・ガルシア 酒井昭伸訳 ヴィレッジブックス

「ルル・オン・ザ・ブリッジ」P・オースター 畔柳和代訳 新潮文庫

「全署緊急手配」
「到着時死亡」
「広域捜索指令」
「誘拐包囲網」
「不法家宅侵入」デイヴ・ペノー 郷原宏・山本楡美子訳 ハヤカワ文庫

「驚異の戦争 古代の生物化学兵器」エイドリアン・メイヤー 竹内さなみ訳 講談社文庫

「永久帰還装置」
「ライトジーンの遺産」神林長平 ソノラマ文庫
「言壺」神林長平 中公文庫

「ビブリア古書堂の事件手帖3」三上延 メディアワークス文庫

「筒井康隆全集5 アフリカの爆弾 アルファルファ作戦」
「筒井康隆全集8 心貍学・社怪学 国境線は遠かった」新潮社

湿度が大敵と言いながら今日のような雨が降ったりやんだりする天候の日にこれだけ買い込み歩きまわるのが古本の病。

古本を買い込んでいると必ずやってしまうのが同じ本をダブって買ってしまうということで、たとえばロス・マクドナルドの作品なんて今でこそ古本屋の100円均一コーナーでも見かけることもあるようになってきたけれどもまだまだ頻繁に見かける、というものではないため、見つけるとつい手にとって、手に取ると不思議なもので初めてであった本のように感じて買ってしまい、家に帰ってから「しまった、もう三冊目じゃないか」と気づいて呆然としてしまうことになるのである。

でも、そういう時も日をおいて起きてしまうのが常、のはずが、今日は同じ本を同じ店で同じタイミングで2冊買ってしまった。
それが「カーヴァーズ ダズン」だ。
しかも今日買ったのは文庫本なのだが、単行本版はもう持っているのだ。
電車の中で読むために文庫本で買い足したのは意識的にやったこと、それがなぜか書棚に2冊並んだものをパート1、2と勘違いしてそのまま購入。
帰りの電車の中で気づいて愕然。

ダブったといえば筒井康隆全集の「アフリカの爆弾 アルファルファ作戦」もすでに一冊持っていたことが今発覚した。

こうして寝る場所も侵食されていくのが収集家の悲喜劇なのだ ▽・w・▽
Perfumeの新曲「ClingCling」はおかげさまを持ちまして前作よりも大幅に発売初週売上枚数をアップさせ、全国ツアー「ぐるんぐるん」の開催へ向けてムードも良い方向で高まってきたのではないかと思います。

今回メジャーデビュー20作目、しかもツアーに先駆けての発売ということもあって全4曲入り。
カップリングの質の高さには定評のあるPerfumeですから事実上のミニアルバム仕様、お買い得感も高まったのではないかと思います。

感じたことが二つありまして、まず一つが、やはりPerfumeファンが待ち望んでいるのはライブに参加すること、であってライブに向けた活動としてのシングル(事実上のミニアルバム)発表が評価されたのではないかということ。

もう一つが、今回の豪華版、初回版、通常版という三種の販売スタイルが、現在のPerfumeの状況にピタリとハマったのではなかったか、ということです。

僕個人のことを言うと、興味を持ったガールズグループのCDをイベント参加目的に無暗に買い込むという悪習(笑)がなく、毎シーズンのPerfume予算とでもいうものはそれなりに確保できる状態にあります。

ですから、Perfumeのシングルが「ちょっとお高めで、いや、その分豪華にはするんですけれども」と、言われたらダチョウ倶楽部なみに「どーぞどーぞ」と。
一枚2,000円~3,000円でも、二桁の複数枚をするなんてことを考えたら安いものですから購入可能です。

で、そういうPerfumeファンも、まだ結構残っているのではないかと思うんですね。

大人のファンでコアな人たちは豪華版がうれしいし、振りコピがしたいけどそんなにお金が出せないよという人は通常版に数百円プラスする程度の初回版がいいでしょうし、「俺は音楽重視だから」という人には通常版で充分なわけです。

数種類出版するということがレコード会社にとってどれだけの負担になるかも分からない素人考えなんですが、Perfumeにはこの形態があっているんじゃないかなという気がします。

もちろんPerfumeのメンバーは初回版と通常版をどちらも買いましたよ、というファンに「複数買わせてしまって申し訳ないです」と答える人たちですからあまり積極的には考えられないかもしれないんですが、ファンの一人としては、それでもいいんだよと。

最後になりますけど、とあるブログ仲間の回復を心からご祈念申し上げます。

彼とはまだまだPerfumeの魅力について論じ合わなければならないことが、未来に向けてたくさんあると思うので ▽・w・▽
7/16に発売されたPerfumeの新CD「ClingCling」は、メジャーなランキングサイトオリコンウィークリーチャートで第2位73,000枚。http://www.oricon.co.jp/rank/js/w/2014-07-28/

オリコンとはまた違った集計をすることで知られるファイル・ウェブでは、「ClingCling」の完全限定生産盤が58,000枚で第1位というランキングになっています。
http://www.phileweb.com/ranking/cd-top20/1852.html

Perfumeは前作の「SweetRefrain」が発売初週売上枚数がオリコンウィークリーチャート集計で58.000枚ほどでしたから約15,000枚ほどのアップ。

メジャーデビュー20作目というアニバーサリーシングル。
プロモーションチームの力の入れ具合も一際立ったような印象があります。

まずはめでたし ▽・w・▽
え~とみなさんにはPerfumeの新曲「ClingCling」のジャケットを手にとっていただいて歌詞カードを見ていただきたい。

そこには今回のCD制作に関するスタッフの名前が明記されていますね。

まず、サウンドプロデューサーである中田ヤスタカさんのお名前があります。
続いて、我らが魔導師MIKIKOさんのお名前がビジュアルプロデュースという役割で明記されてますね。

アートディレクションは、これも我らが関和亮さん。

カメラマン、これはCDごとに結構変遷のあるポジションなんですが、今回は「キクマ ヤスナリ」さんという方でHPのアドレスはこちら http://www.yasunarikikuma.com/

最近多いのですが基本的にはファッション系の作品を中心に活動されている方のようです。
ユニヴァーサル、気合入れてますね。

プロダクションデザイン(美術監督)という役割で、もう何度もPerfumeのメンバーからお名前がでているのが「種田陽平」さん。
アストロホールを異空間に変えた凄腕のHPはこちら http://yoheitaneda.com/ja

デザイン、と記された役割のお名前が「シオノ ダイチ」さん。
トリプルオー(OOO)在籍のアーティストのようです。

メイクアップは我らが大須賀昌子さん。
何度もビデオ映像にも映っている方なのでお顔もよくご存知でしょう。

衣装担当者はこれも東京ドーム初回ライブからのお付き合いミッターマイヤー(笑)さん。
三田さんですね。
ミッツとか呼ばれてたりして。

さて、今回ちょっとした変更があったのがヘア担当。
今まで基本的に島尻さんという方が担当してこられたのですが、今回はオリエンタル風というアレンジの要請のためか「加茂克也」さんに変更。
モッズ・ヘア所属のアーティストです。
HPは http://www.modshair.co.jp/agency/detail.php?artist_id=2

おそらくこれからも現場は島尻さんが付いていてくれるんじゃないかと思います。
あ~ちゃんのサラサラヘアを蘇らせてくれた人ですからね ▽・w・▽