京王線芦花公園駅近くにある世田谷文学館で開催されている「筒井康隆展」に行ってきました!

 

 

 

 

「筒井康隆展」は基本的に全面的撮影禁止ですがごく僅かに撮影が許可された箇所があるのでその画像を上げていきます。まずは筒井書店。筒井康隆さんの蔵書の一部が展示されています。SF関連の書籍がズラリ。特にサンリオSF文庫はコンディションの良いマニア垂涎のコレクション!

 

 

文学館入り口には花輪もズラリ。

 

 

小田急線下北沢駅から京王井の頭線に乗換え明大前まで。ここで京王線に乗換えたのだけれど間違って準急に乗ってしまい本来降りるべき芦花公園駅をひと駅過ぎた千歳烏山駅で降車。ひと駅なら歩いて戻っても良い千歳烏山、聞いたことはあっても歩いたことのない町だ。で歩いて10分ほど。無事到着。

 

世田谷文学館に入りエントランスの受付でチケットを購入(一般800円)2階の企画展示と物販コーナーをご利用いただけますと説明を受ける。物販コーナーには筒井さんの最近刊行された新旧の著作がズラリ。河出書房新社の「誰にもわかるハイデガー」(税込み1,290円)を購入。筒井さんの懐へ小銭がチャラリ(笑)

 

企画展示では筒井さんの経歴が御本人の著作の中の言葉を抜書きした説明文とともに長くなが~く説明されておりところどころに自筆原稿が。「大いなる助走」カバーでお馴染みのあの原稿用紙にあの字でずっと書かれている。書き出しの一文がもう上手い。本当に上手い。

自筆原稿の書き出し部分を読むたびに心の中で一人「ひょえ~」と感嘆の悲鳴のような声を上げ続けていた。「た」の文字の書き方が独特で文末にあり文脈から考えて「た」だよなと判断しなければ「た」には見えづらい「た」なのだ。一番痺れたのは「バブリング創世記」「虚航船団」の原稿。

本当にあの傑作のあの部分を手書きで。或いはご自分で文房具を使ってあの図を、と考えると、深夜に一人原稿に向かってその作業を進めていた鬼気迫る筒井さんの姿が思い浮かぶ。生き続けなければいけない人だ。本当に僕の寿命の残り時間なんて差し出します。ご健康のままご長命でありますように。