4月14日に発売されたPerfumeの新曲


不自然なガール/ナチュラルに恋して


オリコンウィークリーランキング発売2週目の結果は、11位。

わずかにトップ10には届かなかったようです。


発売初週の売り上げ推定81000枚に上積みすること推定11000枚。

早くも90000枚を突破したことで早い時期での10万枚超えがほぼ確実になっている、と言えそうです。


今週分の新曲がリリースされる直前のデイリーチャートでも8位をキープ、発売されたばかりの新曲がトップ20のうちの12曲を占める4月27日付のデイリーチャートでも20位に入る健闘を見せております。


ちなみに同日のデイリーチャートの1位の売上枚数は、25000枚ほど。


Perfumeが確実にウィークリーランキングで1位を取りたければ、今週集計されるタイミングで発売するという選択肢もあったわけなんですが、強敵BUMPさんに挑んだ上での2位、初動売上枚数の更新、発売2週目での健闘と、チームPerfumeらしい生真面目な律儀さを見せて言葉通りに「攻め」てみせ、着実な実績を残している部分は、高く評価出来るのではないか、と思います。


ブログ仲間、柿羊羹さんの記事での指摘にあったように、Perfumeというのは都市型ユニットというか東京、特に渋谷あたりのこだわり系レコード店で強い支持を受けていて地方で弱い、という売れ方をしているようです。


インターネットユーザーからの強い支持を受けるPerfume、というイメージからすると、この「地方格差」というのは意外と言えば意外。


アマゾンで予約するような購買層は、Perfumeファンの中で多数派というわけではなかったのか、気になるところです。


この、都市型ユニットとでも呼びたくなるような売れ方というのは、TV出演の限られている「タレント」「アイドル」としてPerfumeを見れば納得の出来るものであって、少なくとも昨年までのチームPerfumeは、Perfumeというタレントをやみくもに各購買層に売り込んできたのではなく、ある購買層を狙い撃ちするようなプロモーションを手がけてきた、と見ることが出来そうな気がします。


そのチームPerfumeが、「狙い撃ち」する購買層、ターゲットのレンジを広げようと新たなプロモーション戦略を組み立て、ユニットを今までとは異なるフェイズに移行させようとする、積極的なプロモーション展開が「攻め」る、という言葉の意味なんじゃないか、と思います。


メインストリームへの接近、「J-ポップ」という荒廃した戦乱の地へと打って出て、その中でPerfume自治圏とでも言うべき領域を確保し、ユニットが息の長い活躍が出来るような地盤を築くこと。


生き残りのために「ブレイク」という選択肢に飛びつくしかなかったのと同様に、ハイブリッドであるために「後継者」を残せないPerfumeは、一代限りのささやかな王国を中原の一部に築き上げてユニットの存続を図る以外に生き残りの道がないんじゃないか、と最近はよく考えます。


チームPerfumeの最終戦略目標は、あくまでもPerfumeらしいPerfumeとしてユニットを存続させることであって、それ以外は枝葉にしか過ぎません(大人たち、はまた違う考えなんでしょうが)。


リリースされるCDがどのような曲調になろうと、どのような規模の会場でライブを行おうと、あの三人が歌い、ステージに立っているのなら、それがPerfumeの音楽であり、Perfumeのライブなのではないか、と思います。


三人を支えるのがチームPerfumeであり、サポートしていくのがファンであろう、と。


強力にPerfumeのブレイクを後押ししてきたファンは、Perfumeから何がしかの感動を受けるだけの受動的なファンであるだけでなく、Perfumeの魅力をどのように「世間」に伝えていくか、を各個人が考え、実行してきたサポーターでもあったわけです。


その思いが、ファンをコア化させたのだ、と僕は思っています。


現在チームPerfumeが求めているのは、王国の臣民であるというよりは、緩やかな共和国の市民とでも呼ぶべきライトなファン層であり、そして、それは地道に成果を挙げつつあるわけなんですが、サポーターとしてのファン、はこれからも変わらずに必要とされていくだろう、と。


表ではメジャー化、裏ではコア化。


Perfumeというユニットは、悪女のような二面性を持ったまま、成長を続けています ▽・w・▽