東京という街を歩いていて感じるのは、アップダウンの激しさ、つまり坂の多さです。
もうずいぶん長い間東京の中を歩いて、目的地へたどり着くために、或いは自分でも理解できない衝動に突き動かされるようにして戦ってきた多くの坂たち。
今回は、以前からまとめてみたいと思っていた、僕が戦ってきた坂、征服してきた坂を記録として記していきます。
では、まず
袖摺坂たちです。
袖摺坂というのは、行き合う人の袖と袖が触れ合うほど狭い坂、というくらいの意味合いで名付けられていて東京の各所にあります。
上の写真は新宿区、調べてみると横寺町と箪笥町の境目くらいの場所にあるそうです。
ここは、ネーミングどおりの狭い坂のまま。
下の写真は千代田区のもの。
千代田区一番町、滝廉太郎住居あとが坂の上にあるそうなんですが、僕は気がつきませんでした。
こちらは現在、ネーミングとは違って幅も広く、袖と袖が、なんて風情はなくなっております。
歩道がタイル状に舗装されていて歩きやすくなっております。
この歩道の整備が行き届いているのが東京街歩きのメリットの一つ。
地方の田舎町ではこうは行きません。
では、続いて
御厩谷坂。
おんまやだにざか、と読みます。
こちらも千代田区、三番町にあります。
この坂は名前の通り徳川家の厩舎があったことに由来があるようです。
こういった由来のキチンとした坂には、写真のような標識が立てられ、脇にはご覧の通り説明文が書かれています。
これらの標識の設置者は教育委員会。
熱心にがんばってくれております。
千代田区からは続いて
九段坂。
これはけっこう長い距離の坂で、僕が写したこの標識は、坂のやや上、田安門前にあるもののようです。
九段坂は別名を飯田坂とも言っていたそうで、昔、御用屋敷の長屋が九段(九層)に立っていてそれを九段長屋と言った、それにちなんでこの名前で呼ばれるようになったようです。
なんかベタなネーミングで、僕が調査員としてひそかに活動している「そのまんま撲滅委員会」に報告書を上げたくなります。
では、次へ行く前に一旦つけ麺タイム。 ▽・w・▽