http://www.oricon.co.jp/news/rankmusic/72601/full/
Perfumeの通算4枚目のライブDVD
Perfume Second Tour 2009『直角二等辺三角形TOUR』
が、オリコンランキングウィークリーチャートDVD総合、音楽部門で1位となり、三作連続の首位を獲得となりました。
売り上げ枚数が5万4千枚、デッドヒート演じ続けた絢香さんのライブDVD
『MTV Unplugged ayaka』
とは7千枚差。
おそらくは発売初日の勢いをそのままキープした結果なんでしょうね。
絢香さん、という個人よりも、同時期に強豪が発売した週でのランキング1位。
これは、とても価値のある1位獲得である、と思います。
この事実を獲得したことで、たとえばYahooのエンタメニュースのトップページに掲載されたり、ファン以外の人の目にふれる機会の多い場所で、Perfumeというユニットが話題にされる。
具体的な内容である必要はありません。
Perfumeが、オリコンランキングで1位になったらしいよ
ファン以外の人達の話題にPerfumeがのぼるのには、これで充分なんです。
現時点でファンでない人達にもPerfumeのライブDVDが発売されて、売れているらしい、と知ってもらうことで、このライブDVDを手にする人が増えるかもしれない。
そうすることで、より多くの新規ファンを獲得することが出来るかもしれない。
何故僕が新規ファン獲得にこだわるか、というと、ファンの数というのは常に一定であるわけではないからです。
ブレイクしてある時期を過ぎれば、増え続けていたファンは増加のペースを落とし、増減、というよりは減増を繰り返し、ゆるやかな衰退を始めます。
ファンであることが変わらない人にしても「熱狂度」「熱意」は、薄れる、薄れるという言葉が不本意ならば、落ち着く、という言葉に置き換えてもいいんですが、恋愛初期のような熱烈な気持ちのままでいることはあまりないのではないか、と思われます。
常に新規ファンの獲得を志すことで、熱烈に応援する層、Perfumeの場合は特徴的な「コア化」したファン層の厚みをキープし、さらにその外側を熱烈ではないけれどもPerfumeやPerfumeの音楽を愛してくれる「サイレントマジョリティ」で覆い、さらにその外側を潜在的な好意をいだいてくれる予備ファン層が包む。
ファン層は多層構造になり、多層構造のしなやかさは、Perfumeというユニットを様々な困難から保護してくれるようになります。
必ず。
ショービジネスの世界で売れること、というのは「ある程度」のレベルで活動の自由さを獲得し維持することであり、特にアイドル、ガールズユニットにとっては「活動の存続」を保証する、何年か置きに必ず更新しなければならないパスポートの申請が受理されることを意味します。
メジャーな市場は、固定ファンだけを満足させるような、固定ファンだけしか満足させられないようなレベルでは決して生き残ることのできないタフでハードな世界だろう、と思います。
本来は万人受けする性質の活動を苦手とするPerfumeが、メジャーな市場で戦い続けること、戦いの結果を出すこと、にどれほどの価値があるか。
こうして結果をだすことで、PerfumeのPerfumeらしさを守りながら売り込んでいくという困難な作業を強いられるチームPerfumeスタッフの努力が分かりやすく報われる。
市場で「数字」の持つ価値は大きいですから。
今回、プロフェッショナルとしてオリコンランキングDVD総合、音楽部門でのウィークリーチャート1位獲得、という勲章を手に入れたPerfume、チームPerfume、本当におめでとう。
Perfumeの最高傑作である「次作」も、楽しみにしています。
シングルであれ、アルバムであれ、DVDであれ、写真集であれ。
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