ようつべの動画、トップページ5ページの1ページ目にベストヒット歌謡祭に出演したPerfumeの動画が3本アップされていて、カテゴリを音楽に絞ると、トップ5ページの中に8本、レギュラーラジオ番組の音声が2本、他の関連動画が1本。


ネタさえあれば、相変わらずネット上での人気は高いようです。


ネタ、つまり近々の出演番組などの動画は、アップ→デリート、up→deleteの繰り返し、なかなかサバイバル(しまった、この間近所でルーさんを見たせいか、無駄に英語が多い)出来ないでいます。


これ、Perfume側にとっては痛し痒しでしょうね。


こういった動画、テレビ番組の出演シーンがネット上でアップされれば、より多くの人目に触れることが出来る、という意味合いにおいては有り、肖像権などに関してちょっと知らんふりをしていれば、宣伝にはなるわけです。

コンテンツの著作権管理、ということならテレビ局側はとにかく、タレントが出演した音楽番組の映像における二次使用料なんて微々たるものでしょうし、本来ならそう目くじらを立てることはないのではないか、と。


著作権管理、保護という思潮は、まだまだ色々な面において未成熟なままです。


関連した書物や、ネット上の記事などを読むと実はかなり様々な議論が話し合われ、細かい規定があり、日本はこの点では世界的な流れにさほど遅れてはいないよう。


ただ、その内容が市民レベルで浸透しないのが、この国のデフォルトでもあります。


だからこそ、グレーゾーンの幅がなかなか狭まらない、我々Perfumeファンの多くは、そのグレーゾーンを「恩恵」として甘受することで、ニコニコ動画などで彼女たちの様々な情報を仕入れることが出来てきたわけです。


今年の一月までは。


ニコニコ動画で行われた大量虐殺の際、その依頼を行った社団法人音楽制作者連盟という名前を目にした方も多いだろうと思います。


この団体は、日本音楽著作権協会(JASRAC)や、日本音楽事業者協会とはまた別の組織、220ほどの正会員の中にアミューズがいます。


で、この加入している正会員のリストを見てみますと、業界について詳しくない僕でも、アミューズが中心にならざるを得ない構成なんじゃないか、ということに気づきます。


あまり大手レコード会社とか大手芸能事務所は加盟してないようなんですね。


ミスチルの所属するトイミュージックとかワーナージャパンあたりも加盟しているようですが、あそこも、あそこも、本当の大手は加盟してはいない。

どういう経緯かは分かりませんが、この団体が世の中の流れに応じてネット上における著作権管理が厳正に行われるように見直そうよ、みたいな話になった時、無法地帯と言っても良かったPerfume関連の動画を、その著作権を管理する立場にあったアミューズが、知らんふりは出来なかっただろう、と思います。

むしろ、率先して行ってのだろう、と。


以前にも書いたように、動画そのものよりも、そこに付加されていたコメントによる(内容は真贋様々でしたが)情報が失われたことの方が、テキストの価値を考えると大きかったわけです。


しかも、動画削除という趨勢は当然ようつべにも影響するわけで、今度は動画そのものさえ失われているのが現状です。

ようつべはそれでもまだましな方と言えますよね。


Perfumeのブレイクというのは、間違いなくライブ、イベント会場などの「現場」から始まってきたわけです。

ただ、ネットの影響を抜きにしたらこういう「形」「傾向」「方向」でのブレイクはなかっただろう、と思います。


僕はPerfumeファンですから、彼女たちが自然に有する、作品に付随する著作権に象徴される諸権利を守りたい、と思います。

でもそれがあまりにも厳格厳正だと、今度は見逃した番組や、まだ観ぬ過去の動画を見られないままになってしまう。


実はベストヒット歌謡祭、動画がアップされるだろうと多寡をくくってリアルタイムはおろか、ビデオ録画もしなかった僕のようなズボラーには、本当にイタイイタイ、痒い痒い、のが動画の削除という問題なのです。


ああ、ベストヒットの3人、可愛いじゃあないか ▽-w-▽