で、何を買ってはしゃいでいたかといいますと


原始人                        文芸春秋   帯び付き 初版単行本


日々不穏                       中央公論社 帯び付き 初版単行本 


夢の木坂分岐点                  新潮社    帯び付き 初版単行本



が、筒井さん。

星さんが


きまぐれエトセトラ                  講談社    帯び付き 初版ソフトカバー本


きまぐれフレンドシップ               奇想天外社  帯び付き 初版単行本 


できそこない博物館                徳間書店   帯び付き 初版単行本


星新一の作品集Ⅳ

「気まぐれ指数/ノックの音が」         


作品集Ⅴ

「おせっかいな神々/要請配給会社」     新潮社     帯び付き 初版ソフトカバー本


さらに、山下洋輔さん


ピアニストを二度笑え!              新潮社     帯び付き 初版単行本 


そして、村上春樹さん


TVピープル                     文藝春秋   帯び無し 初版単行本


若い読者のための短編小説案内        文藝春秋 帯び付き 初版単行本


しかも、


新エドガー賞全集                 ハヤカワ文庫  初版本


まで。


携帯で更新した時には11冊と書いてましたが、12冊ありますね。


このほかにも、今月は浅草アミューズミュージアムに行った際に、神保町古書祭りで


日出る国の工場                   平凡社 え・安西水丸


村上朝日堂超短編小説 夜のくもざる     平凡社 安西水丸 絵


もちろん、どちらも村上春樹さんの初版本をゲットしております。


うははははは。


さて、なぜ僕がこんなにささやかに初版本ハンターになっているか、というと、そういう括りでもない限り、なるべく本を買わないようにしているからです。


今でさえ10kg入りみかん用段ボール箱にして40冊くらいの文庫本、コミックスがこの家の中にはありまして、まだネットカフェになる前の漫画喫茶の時代、便利なものが出来たのをきっかけに、本を溜め込むことをやめたのです。


元々図書館好きなのは昔から、でしたので最新刊などは図書館から借りて、好きな作家の作品は文庫本で入手するようにしてました。


それでも数が多いので予算的に古本屋さんのお世話になることがほとんどで、昔々、まだブックオフなんかが出来る前は、僕の住む田舎町でも歩くことを厭わなければ古本屋さんを見つけることが出来たんですね。


その頃には文庫本よりもコミックスを買うことの方が多かった、なにせ漫画喫茶なんて便利なものがないから読みたい漫画があれば買うしかなかった時代です。


で、困ったことに、僕は本にしろ雑誌にしろ紙切れにしろ、文字の書いてある紙状の物質を捨てられない、という業病に苛まれておりまして、それらが溜まるばかり。


さすがに紙切れは数日おきにチェックして捨てるんですが、本はおろか雑誌も捨てがたい。


テレビガイドとかザテレビジョンみたいな雑誌でも一年くらい溜めて、捨てる時には気になるページを切り取ったりして保存してたりもしてました。

さすがにそれらは引越しの時になくしてしまいましたが。


とまあ、そんなわけで、僕はあまり本の類を買って手元に置くということをしなくなりました。

ここ、10年ほどは。


ところが僕は東京に出かけるようになります。

ええ、Perfumeのせいです。


Perfumeのライブに参加するたびに東京に行ってみた。


昔から鈍行で行けば安く行けることは分かってたんです。

でも、さすがに3時間かかる、と聞いたら二の足を踏みますよね。

それが、実際にやってみると、案外三時間を三時間と感じない。


僕が歳を取ったからです。

電車に乗っている間、ずっと起きている元気がなくなってたんですな。

寝ちゃう。

サンジカン、スグ。


本を読んで、眠くなったら寝る。

東京は東海道線終点だから乗り過ごすこともないわけです、ブラーボ。


東京に行くと、そう言えば、と昔の血が騒ぎます。

神田は神保町に古書店街があるそうな。


僕は昔東池袋に住んでいたことがありまして、そこから高田馬場駅から早稲田通りに続く道に並ぶ古書店街までは明治通りを歩けば10分ほど。

無い金を握り締めて通ったものです。


神保町に行っても、最初は買う気なんてありませんでした。

新刊書店とは違った独特の雰囲気を放つ、あの匂いに包まれればそれでよかったんです。


でもねぇ、欲しい本が見つかるわけですよ、そういう時。

文庫本だけど初版本、なんてのが。

店頭の100円コーナーでね。


わかるでしょ?ひげくまさん?(笑)


そりゃ、買うでしょ。

あとは、ドラッグと同じですよ。

フラッシュバックしてくるんですよ。

さすが神田は神保町ですよ、歩いて捜せば何かしらそういったお得な本が出てきやがるんですヨ(最後だけ、のだめ風)。


なんかねぇ、幸せなんですよ。

読んで自分の一部になっている本の、売り出された当時の姿を保った本に出会うのって。


わかるよね?ひげくまさん?(笑)


重くても、手や肩が痛くなっても、幸せなのです。


ふは。

ふはははははは。


置き場所、作らねーとな… ▽-w-▽


追記


そうだ、elf51さん、僕の星さんベストは「声の網」です。

あのラストの作品のラスト!!!!(半角で四つ)


追、追記 


アマノヤさん、コメントありがとうございます。

星さんのお嬢さん、マリナさん、と仰るんですよね。

一度だけ、たしかテレビにご登場なさったのを見たことがあるような気がします。


星さんは素晴らしいですよね、星さんが書いたものなら、買い物用のメモだって星新一のSFです(猫)