CD・DVDレンタルショップGEOが現在旧作映画のDVDを100円でレンタル。


ということで、一昨日くらいかな、久々に借りに行って来ました。

時間が無かったのでじっくりと選んでいる暇もないし、めぼしい作品は全部新作だの準新作だのでキャンペーン対象外だし、結局2本だけ。


呪怨~パンデミック~


NEXT


「NEXT」は、貧相なのにいい男、ニコラス・ケイジやんが主演、相手役のジェシカ・ビールさんという女優さんがもう、あれっすよ、ストーリーに関係なくセクシーで参りましたね。


さて、映画の内容なんですが、まず「呪怨~パンデミック(爆発感染)~」。


このホラーシリーズの基本的な設定、みたいなものを簡単に、僕の記憶の範囲内で書いておきます。

ビデオ版まで見ないと分かりにくくなっているんですけど、そこまで通して観ている人も少ないか、と思いますので。


まず、ある家族がある家に住んでいます。

その家には夫婦と息子、それから息子が可愛がっている黒猫が住んでいました。


この奥さん、お母さんには学生時代に片想いをしていた男性がいました。

かなり好きだったようで、学生時代にこの男性が写っている写真のほとんどに学生の頃のお母さんの姿が写りこんでいるくらい(隅っこに、偶然その場に居合わせたように写っているため、男性の方は長い間そのことに気づいていなかった)。


でも、この恋は片想いで終わり、お母さんは別の男性と出会って結婚、男の子をもうけます。


ところが、この男の子が小学生になった時の担任に、片想いをしていた男性がなってしまうんですね。

お母さん、息子の担任にかつて大好きだった男性がなったことで舞い上がってしまいまして、日記に妄想のような恋心を書き綴るようになります(子供の頃からずっと日記をつける習慣があった、ということが後の作品で明らかになります)。


この日記を、お父さんが読んでしまうんですね。

何しろ内容が内容ですから、お父さんは嫉妬に狂ってしまい、お母さんはおろか、自分の息子が片想いの相手=担任教師の子供なんじゃないか、と疑いを抱いて虐待を続けるようになり、ついにはお母さんを殺してしまいます。


お母さんを刃物で切り刻んでビニール袋にくるんで、住んでいる家の2階に放置するのですが、実はお母さんにはまだ息があって、何とか必死で逃げようと、腕の力だけで階段を降りていく途中でお父さんにみつかってしまい、止めを刺されてしまいます。


そして、残酷なことに、その様子を階段の柵の間から小学生の息子が見てしまうんですね。


ここから、作品によって物語の進行がちょっと分裂します。


映画版、とくにハリウッド版ですとお母さんが殺された直後に息子、男の子もお風呂場で、黒猫とともに殺されてしまい、お父さんはお母さんの呪いで首吊りになるんですけど、ビデオ版では、お母さんが殺された後もしばらく息子もお父さんも生きている様子が描かれているんですね(たしか生きてました。それか、もう教師が訪れた場面でもう死霊になってしまっていたのかな。生きていたとしても、結局はお風呂場で殺されてしまうんですけど)。


ここらあたりの設定はちょっと謎。

ウィキペディアで読むと、清水監督が「俊雄は押入れに隠れている時に母親に向こうの世界に連れて行かれた」という発言をしているようなんですが、この言葉をそのまま信じると映画によっては矛盾が出てくるんです。


ビデオ版では、男の子が学校に行かなくなり、そのことを心配した担任の教師=片想いの相手、が家を訪れることからいよいよ恐怖の物語が始まっていくことになるのです。


「呪怨」シリーズの恐ろしさというのは、呪いが手当たり次第なことにつきます。


とにかくあの家を訪れてしまったものには全て呪いがかかり、生命を落とすことになります。


今回僕が観た「呪怨~パンデミック~」に至っては(リメイクではなく、基本設定はそのままにしたハリウッド版オリジナルストーリー)ついに呪いが家の外にまで降りかかるようになってしまいます。


お母さん=伽耶子と俊雄くんによる呪いの大虐殺になっているんですね。


ホラー映画には、その作品ごとのルール、決まりごとみたいなものがあります。


そのルールが作品がシリーズ化していくことで曖昧になっていくと、段々とストーリー自体が冗漫なものになりがちなんですが、ちょっとこの「パンデミック」もそんな感じかな、という気がしました。

呪う霊、というよりはジェイソンみたいに、無敵不死身で関わった相手に物理的な攻撃を加えていくモンスターみたいになっているのが残念、という感じです。



「NEXT」はSF作家、故フィリップ・K・ディックの短編小説が原作(『ゴールデンマン』)。


主人公の男性は「自分に関わる2分先の未来が見える」という能力限定エスパーです。

2分間という時間設定が秀逸なんですが、この能力にも例外があって、それが主人公の男性が恋をする女性の運命に関わること、になっています。


この男性の能力に目をつけたFBIの特別捜査官が、盗まれた核兵器による米国本土への攻撃を阻止しようと男性を利用することを思いつき、男性は嫌々ながらもそれに協力せざるを得なくなり…というのが基本的なお話。


ニコラス・ケイジ、僕にはどこから見ても貧相に感じられるし、妙にぱっちりとした目元が偶蹄類に見えて仕方が無いのですが、いい俳優なんですよね。

この人が出演している映画には基本的にハズレなし、なので、この作品もおすすめであります。


なんといっても相手役の女優さんがナイスバ……▽・w-▽