ボーカルユニットとしてのPerfumeには、大きな特色があります。


リードボーカル不在。


ある曲の中でリードボーカル的な役割を担うことはあっても、それはどちらかというと声のイメージがサウンドに合致するから振り分けを多めにした、という程度のものがほとんどです。


この、固定したリードボーカルを置かないスタイルは、たとえばまなみのりさやリトミックなど、アクターズスクール広島発のユニットに特徴的なもの、と言えそうです。


教育方針なんでしょうかね。


ASH時代のぱふゅ→むはとにかく、上京してからのPerfumeにもリードボーカルと言える存在を置かなかったことに理由があるのか、と考えてみると。


傑出したボーカルがいなかった


ということがあったのではないか、と思います。


発声の巧拙、で考えるならまずあ~ちゃんであり、続いてのっち、と考えるのが自然、でもあ~ちゃんの発声法、そして歌声というのは少女ユニットのイメージからは逸脱しています。


上京してからのPerfumeの活動方針には謎が多く、


なぜかしゆかがセンターになったか(リードボーカルらしき役割を担ったのは、長い間全国インディーズ期前期のかしゆかと「エレワー」ののっちだけだった)



なぜアミューズオーディショングランプリという分かりやすくアピール出来るキャリアを持ち、ファンの間でも人気の高かったのっちを活動の中心に据えなかったのか(例:Perfumeはアミューズオーディショングランプリを獲得した大本彩乃を中心に結成され云々)


既存の先輩グループ以外の上京組の中で、なぜPerfumeだけが全国デビュー出来たのか(しかも上京が決まった時点で全国デビューもほぼ決まっていた)


セットアップの役割だけだったはずの中田ヤスタカプロデュースがなぜ継続したのか


全国インディーズデビュー当時の衣装は、一部あ~ママ作(これはトリビアで謎じゃねーだろ)


これらの謎は、現在から10年くらいの時間を経なければ表には出てこない事柄ではないか、と思いますので提出だけしておきますが、「幼年期の終わり」でも書いているように、どうもPerfumeというユニットには活動方針に合理性を欠く部分が多く、矛盾を抱えたままの存在である、という印象が拭いきれません。


が、話をボーカルに絞って進めますと、本来なら、Perfumeのリードボーカルを担うなら歌唱力ならあ~ちゃん、総合的なタレント性みたいなもので言うならのっち、が妥当だったのはないか、と思います。


例えば声質の似通ったあ~ちゃんとかしゆかをハーモニーに回してのっちがリードを取る、といったスタイルもありだったのではないか、と(これに関しては、中田さんがそうしなかったのは、ハーモニーまでソフトウェアで作ってしまうことが大きく影響しているのか、とも考えられるんですけど)。


Perfume初期の中田サウンドでは、ソロボーカル用の曲を三人分にバラして振り分けた、という印象を受けるものが多く、バックの二人に見せ場は作りながらも、リードボーカルを決めて歌わせた方がしっくりくるのでは、と感じる曲が多いように思います。


特に上京直後の曲には、振り分けのバランスの偏ったものが目立ちますし(ジェニー、メッセージ)。


3人のボーカルを持つユニットPerfume。


ボーカルとして見た3人それぞれの個性ってどんなものになるんでしょう。


ちょっと昼飯を食べ、お腹が膨れてぼんやりとしてきたので、また分割します。

昼飯を食べてお昼寝ってお前保育園児か?


休みの日に人が何をしようが勝手です ▽・w・▽