僕は現在四箇所の図書館を利用している。


市内にある中央図書館、西図書館、ある町の名前を頭につけた~文庫が元々あって三つ。


住んでいる市が隣町と合併して、その町立図書館も同じカードで使えるようになったので四つめ、となったわけだ。


その名のとおり中央図書館が一番面積も大きく、所蔵書籍点数も多い。

次が市民プラザの一階に移転になった西図書館、~文庫と元町立図書館は大きめの公民館の一角にあって同じくらいのスペース。


中央図書館はそのためだけに建設されたレンガ造り風の建物で、文学書なんかがおいてあるスペースは吹き抜けになっていて広大、壁の一面がガラス窓になった場所には半円形に設えられたソファーのコーナーが二つ、他にも読書スペース用の大きなテーブルが三ヶ所。


市民プラザに移転になった西図書館もガラス窓に沿うような形で読書するためのベンチやソファが設置してあって明るく、広々としている。


当たり前のことだけど、どちらの図書館も利用者が多く、利用者が多い、ということはつまり人気作家の人気作などはほぼ借りられない、ということだ。


伊坂幸太郎さん、海堂尊さん、天童荒太さん、西尾維新さん、東野圭吾さん、万城目学さんとか、有川浩さん、小川洋子さん、川上弘美さん、桜庭一樹さん、宮部みゆきさん、もちろん村上春樹さんや、現在なら湊かなえさんなどの作品はまず本棚には並ばないし、並んだとしても過去の作品ばかりだ。


宮部みゆきさんの「模倣犯」なんてあれだけの分量で、さすがに僕も時間を作らないと読めないと思って躊躇しているってのに、いつもいつも誰かが借りて読んでいる。


本が売れないとか言われているけど、読書人口は思っている以上に多いんだろう、と思う。


ライバルは多い。


そこで僕がどうするか、というと穴場を見つけるわけです。


~文庫と元町立図書館は、所蔵書籍点数も少ないし、スペースも狭いし、あまり交通の便のいい場所には無い。


利用者は限られていて、いつ行っても一桁、しかも前半くらいの人しかいない。


そして、これが図書館の面白いところなんだけど、そういう場所であっても人気作家の人気作、は所蔵しているんですね。

もちろん借り出されていることもあるし、他の図書館の予約が多い時なんかにはそちらに取り寄せられていったりすることも多い。


それでも、他の図書館に比べたら格段に人気作家の作品を借りられる機会は多い。


大人気作はだめだ。

現在なら湊かなえさんの2作はだめ、もちろん「1Q84」もダメ、「ゴールデンスランバー」もダメ。


しかし例えば出版されたばかりの


訪問者            恩田 陸


同期             今野 敏


とか、大人気伊坂幸太郎さんで言えば


砂漠


終末のフール


魔王(モダンタイムスを読んで、また読みたくなったのです)


なんかだったら割とスカッと借り出せるわけです。


上記の作家以外でも貴志祐介さんとか本多孝好さんとか水原秀策さんとかの作品もライバルは多い。

それらの新作がカラッと借りられることもあるのが、穴場の穴場たる所以。


何でも予想によると今年の8月は北日本を中心に雨や曇りの日が多くて冷夏になる、ということですし、バケーションを読書で過ごしてみるのも(もちろん読書も、という程度で充分ですから)いいかもしれません。


ええ、僕はどうせ8月のツアーは抽選全敗してますしね。

ええ、ええ、えええええええええええ、全敗ですとも、ストーンコールド ▽・w・▽