ちょっと気まぐれを起こしてみた。

かしゆかの新たに更新されたブログの記事を読み、胸がジーンとして(彼女は彼女なりに追い詰められていたらしい、やっぱり)、ついでにのっちのブログの記事を読み返して、気まぐれを起こしてみた。


普段僕がCDを聴いているのはPC備え付けのDVDコンボであり、使っているソフトはi-tunesであったりリアルプレイヤーであったりDVD用ソフトウェアだったりする。

ヘッドフォンはパイオニア製の三千円代のもの。


あ~ちゃんが言うほどシャカシャカした音というわけではないし、いずれにせよ音響機器にお金をかける趣味も無い、十分にそれらの音で満足していたんだけど、本当にちょっと気まぐれを起こしてずいぶん長い間使っていないCD&MD+ラジオ、ラジカセ型で一応21世紀になってから買ったはずのものを部屋の隅から引っ張り出した。


もうリモコンもどこに行ったのか分からず、長い間使っていなかったらCDをなかなか読み取ろうともしない。

それでも何回目かのトライで読み込んだ「⊿」、ジャックにいつも使っているヘッドフォンを差し込んで耳に当てる。


なるほど。

人の言うことは素直に聴いて、なんでもやってみるもんだ。


古い機械ではあるのだけれども一応音楽用CD読み取り専用機材ではある、PCとは何というか音の捉え方が違う。

特別優れた音質になったわけじゃない。

でも、とても独特な音の捉えかたをしていて、重なった音の一つ一つを忠実に拾う。


特にボーカルパート。

この機材を通して、さらにヘッドフォンを通して聴いてみると誰がどのパートを歌っているかがより鮮明になる。


3人それぞれのボーカルが色々な方向から曲のテーマに光をあて、全体のイメージがホログラムのように浮かび上がる。

そうか、今回のアルバムで執拗なほど細かくソロパートを組み合わせていたのにはこういった意味が。


高音域はちょっとシャカシャカして聴こえるにせよ、低音域がクリアに聴こえるなんてさすがは古くても専用機材、やるじゃないか。


うわ、やっぱあ~ちゃんは歌がうめーや。

のっちは声がいい。

かしゆかがこんなにも豊かな表現力を身につけていたなんて。


それにしても、メロディの裏でどんだけ音を鳴らしているんだ、ヤスタカ。

音を多層に重ねて構築していくだけに自然と全体が立体的な構造にならざるを得ないサウンドは、何よりもバランスが重要になるはずなのに、なんという破綻を組み込んでやがる。


ははん、さては3人の歌と、それを基にして作る自分のサウンドに絶対の自信があるんだな。

何を今さら。

今さら気づいた。

すげーぞ、このアルバム ⊿・w・⊿