7月8日に発売されるPerfumeの『⊿』、すでにレビューのようなものも見受けられますけど、どんな内容になるんでしょうね。


最近のPerfumeサウンドは、すでにテクノ・ハウス系から離れ、エレクトロな音色を多用するJ-POPへと変わりつつあります。


その路線の変更が、サウンドのバランス重視だったPerfumeサウンドのなかで徐々に「歌」の比重が増していくという傾向を生み出していて、今度のアルバムは現在まで僕たちがイメージする「中田ヤスタカプロデュース」によるPerfumeサウンドが一つの区切りをつける作品として提出されてくるんじゃないか、という気がしています。


少女アイドル時代からの連続したイメージを一度リセットして、世代や音楽的な嗜好の違いを乗り越えて楽しめるエンターテインメントユニットへと更なる変貌を目指す。

現在までのPerfumeにすでにその傾向は見られましたが、さらにその部分を強化してくるんじゃないか、と思っています。


少女から大人の女性へと、というイメージの変換はあくまで表層でしかなく、本来の目的はPerfumeを息の長い活躍を続けるアーティストとしてリニューアルすること。


僕が勝手に決め付けている、2008年のアルバム「GAME」発表の時期から徐々に始まったPerfumeというアイコンの上書きが、今度のアルバムとツアーでコンプリートするんじゃないか、と妄想しています。


気づいてみれば今年Perfumeはまだシングルを一枚発売したのみ、2009年の上半期の音楽活動を「ワンルーム・ディスコ」と代々木DDDに絞り込むという思い切ったプロモーションを見せています。


夏フェスへの参加と全国ツアー第一部、で夏を過ごし、もしかしたら9月くらいにもう一枚シングルを出すかな、という気もするんですけど、そうすると第一部に参加したファンからの不満が噴出してしまうかもしれず、難しいスケジュールとなってしまいそう、とにかく2009年の後半は音楽活動を重視した内容になることでしょう。


Perfumeは前進するスピードを緩め、その代わりに大地に一歩一歩自分たちの足跡をくっきりと残すような着実な歩みで進みつつある。


ファンとして、その足跡を見失わないようにしたいものだ、と思います。

アルバムが楽しみです。


あらかじめ言っておきますけど、アルバムへの個人的な内部評価はさておいて、僕は『⊿』を絶賛する記事しか書きませんからね(笑)。


賛否の「賛」を、勝手に担当させていただきます、多分「ぶれない西の美女」リリさんと、「マニフェスト」ひげくまさんと一緒に ▽・w・▽ノ