(大泉洋さんの声で、というより藤村ディレクターの声でも可)来週も来るかもしれませんよ~(笑)。


親愛なるPerfumeファンのみなさん、彼女たちの恋愛騒動を知ったあなたが、案外平気なのも、自分でも予想外に取り乱したとしても、娘がいる身としてついしんみりしちゃっても、裏切られたと感じて罵ってしまっても、ファンなんかやめてやるとか言ってみたりしても、せっかく取れたチケットを売り払ってやるとか思っても、そして実際に売り払ってしまってちょっと後悔しちゃったりしても、まさか切抜きまで売りに出しているやつがいるとは思いませんでしたけど、身の回りのPerfumeグッズの処分に走り出してもう勢いついちゃってとまんねーや、であっても。


その全部がファンとして当たり前のことです。

あなたの態度のどれもが、善いとか悪いとかで判断されるべきことではありません。


特に若いファンの人たち。

20歳前後の彼女たちと同世代のあなたも、彼女たちに憧れるさらに若いあなたも、彼女たちを魅力的な異性として見て、なんとなく独占欲みたいなものに刈られても当たり前のことですなんですから、戸惑わないでください。


Perfumeが擬似恋愛の対象にならないなんてのは今となっては昔話、提唱者の宇多丸さんが転んじゃってるんですから気にする必要はない、というか、もう気にしてる人もいませんよね?


特定の彼氏が出来てなんとなく悔しくなっても、その気持ち自体は、有りだと思います。

「ジェラシー」というのは、恋愛感情の中で(たとえそれが擬似恋愛であっても)はとても自然な反応なのですから、そのことに罪悪感を抱く必要はありません、ですから「ジェラシー」を感じる自分、を正当化する必要もありません。


アイドルなんだから、とかプロの自覚が、とか紋切り型の言葉で彼女たちに責任を擦り付ける必要もない、ということです。


仕事への影響なんてことは、スタッフに考えさせておきましょう。

彼らはそのためにこそ、存在するのだから。


のっちに、かしゆかに(もしかして)あ~ちゃんに彼氏がいたんだ、なんか俺すげー悔しい気がする、でノープロブレムじゃないですか。

そこまでなら。


今回の件に関して、彼女たちの恋愛問題そのものについては書いてきたとおりなんですが、それ以外には特に触れずに来ました。

それ以外、とはあなたの反応のことです。


じーっと見させてもらいました。

とても興味深く。


今回の件で、おそらく、ファンそれぞれのPerfume像、Perfume観みたいなものが浮き彫りにされるだろう、親目線で、暖かい気持ちで、見捨てないから、プロデューサー目線で、俺はPerfumeの音楽が、キャラクターには興味が無いから、と取り澄ましてきたファンの内側が、さらされることになるだろう、と思ったからです。


なに他人事みてーに見てやがんだ、てめーなんか妄想記事ばかり書いてやがる癖して、と思われるかもしれませんが、でもね、本当にいい機会になりました。


僕の持論なんですけどね、Perfumeファンってたくさんの人がブログを作ってますよね、ファンサイト、というほどではないにしろ、記事のネタとしてPerfumeに触れることの多い人がごっちゃり。

その人たちって、本当は何を書いているんだろう、とずっと前から思ってたんです。


僕たちは、Perfumeのことを記事に書いているんだろうか、それとも、Perfumeにハマった「自分」、Perfumeに感動している「自分」のことを書いているだけなんだろうかって。


Perfumeファンでブログを作った人たちって、いずれPerfumeの話題に絡めて自分のことを語りだします。

Perfumeの話題に触れているようでいながら、自分の過去を語り、自分の現況を語り、自分の思想を語り、趣味を語り、人生を語る(僕が80’Sの洋楽をみなさんに紹介しながら自分の若い頃を思い出しているように)。


時にはあまりにも無防備に自分の内側をさらしてしまっている人もいるように感じました。

親しい相手だったら、おいおいここはWeb上なんだぜ、と声をかけたくなるくらい、無防備に。


今回の件で一番影響を受けているのはPerfume自身というよりはファンの方です。


フライデー関連のネット上の記事を読んで見ても、恋愛の内容そのものよりも、ファンの態度、掲示板、ブログなどでの書き込みの方がネタにされています。


僕はずっと、Perfumeのブレイクは、本来一般的なファンに留まるべき人たち(僕もその中に入ります)をまるで「コアなファンのように振舞わせること(コア化すること)」で起こってきた、という仮説を立てて解釈してきました。


本来ガールズユニットになんか何の興味も無かったような人たちが、足繁く「現場」に通い詰めるようになったりする現象の多さや、今回の件における、多くのファンの感情的な反応を見る限り、この仮説は正しかったようです。


また仮説その1


Perfumeファンの多くはコアなファンに見えて、実はそうではなかったんです。

アイドルファンであることにナイーブである人の方が多かったんですね。

だからショックも大きいのかもしれません。


アイドルって、いつかはファンを何らかの形で裏切るものなんだ(今回の件自体が裏切りかどうかはちょっと置いておきましょう、あなたの主観として)、ということに不慣れな人が多かった、のが今回の感情的な反応の多さの原因じゃないか、という気がしますし、もっと疑えば。


仮説その2


今回の件で目立つ感情的な反応って、リアルなものなんでしょうか。

本当に、20歳の女性に交際相手がいた、という程度のことでこんなに騒いでる?

まるで、旧来のイメージ通りのアイドルヲタクが、嫉妬にかられて自分を見失ったような感情的な書き込みをするみたいに(本物の人たちはもっとドライでしょう)。

アイドルのコアなファンのように反応して。

楽しんでません?


どこに隠れてたんだ、ヲタの諸君、どこに行っちまったんだ、音楽好きな俺、の人。


僕は、この騒ぎは、祭りは、たとえ来週に「3人揃ってPerfume」になっちゃったとしても、遠からず収まるだろう、と思っています。


みんなが気づくだろう、と。


あれ、でも、やっぱPerfumeはPerfumeだよな、まあ、いいか。


みたいに。

ですから、今、あなたがどんな反応を示していたとしても、感情的な反応の書き込みをしても、もうファンやめた!なんて言ってみても。


それは、当たり前のことなんだ、と思ってみてはどうでしょう。

もう俺は、あんなこと言っちまったんだから後戻りはしねーぞ、なんて思わず。


がっかりしたって、裏切られた、と感じたって、たとえ彼女たちが誰とセックスをしていたって。


PerfumeはPerfume、ファンはファン、フライデーはフライデー、です。


陰謀史観のような憶測も楽しいし、鋭い深読みもいいですけど、アイドルにせよ、アーティストにせよ、スポーツ選手にせよ、作家にせよ、ファンの敬愛する対象への気持ち、想い、それぞれの像、~観、なんてものはみんながみんな「妄想」という遊戯なのですから。


本気で愛さず、本気で怒らず。


Perfumeにはまだまだファンの声援が必要です。

たとえそれが一時期、罵る言葉をともなったとしても。


それぞれにとって、気持ちの良いスタンスで、もう一度Perfumeと、彼女たちの音楽と、ステージパフォーマンスに向き合ってみませんか。


彼女たちがぶれないことを誇りにするなら、ファンだって。 ▽・w・▽