ふ~、幸せだった。


あなたはライブを観終わりました。

感動の余韻を引きずったまま、エクスタシーの興奮に身体をしびれさせたままの女性のようにフラフラと会場を出ます。


ここで、物販が再開されていないかどうか、確認が必要な人はそれを忘れないようにしないといけません。


会場を出てからあなたがすることはまず着替えることです。

あなたが通常レベルでPerfumeのライブを楽しんだのなら、Tシャツはビショビショになっているはずです。


5月の上旬、きっと夜の風は冷たい。

汗をふき取り、シャツを着替え、水分を補給しつつ痛んだ喉をいたわり、そして。


あなたは旅に出ます。


夜歩く。


自分の意志だけで自分の行き先を決められる自由の旅へ。


あなたが会場を出て、代々木体育館の門を出ると、まず歩道橋が見えるはずです。


登りましょう。

上に行って道行く自動車を見ながら


I can NIGHT FLIGHT~♪


と、いかにもPerfumeファンが歌いそうな替え歌を歌って気分に浸るのもいいでしょう、調子に乗って意味無く、さっと振り返って走ってみるのもいいでしょう。


あなたのささやかな痛さ、愚かさは誰を不幸にすることもありませんし、逮捕にも至らないはずです。


少し冷静になったら行き先を決めます。

あなたはこれから夜の街を歩きますが、旅の果ては決まっています。


ネットカフェです。

そうですね?あやうく僕も忘れかけていましたけど、そんな意図で書いてますから。


ネットカフェ、については具体的な店名、場所などはあげません。


僕は個人的に三箇所ほどのネットカフェをキープしております。


いずれも2000円以内で9~11時間のナイトパックがあり、真横になって休めるブースがあり、シャワーを使用できるところです。


三箇所のうち、1箇所は会員登録が必要、2箇所は必要なし。


いずれもJRの駅から近く、一夜明けた翌朝にどこに行くにも便利なところです。


これはあくまで私見なのですが、東京のネットカフェというのは、いかにも若い人が夜を通して遊びそうな街よりも、昼間はビジネス街としての顔を持つところにサービスの優れた店舗が多いように思います。


ここでいうサービスとは、基本的にコストパフォーマンスのことを指します。

ナイトパックの内容を考えても安いと感じることが多い、ということです。


例えば僕が東京へ行って翌日まで過ごす場合に必ずあてにしている店は、会員登録後、ナイトパックが11時間で1550円、もちろんドリンクのみ放題(紙パックの自動販売機の無料サービス)、無料シャワー付き(タオルなどを借りる場合は有料、ヘアドライヤーは無料貸し出し、シャンプー、ボディソープ付きで20分)、真横になれるブース多数、駅から2分。


もう一つが、会員登録必要なし、ナイトパックたしか9時間か10時間で1650円、ドリンク無料サービス飲み放題、シャワーは20分150円シャンプー、ボディーソープは30円くらいで一回使い切りの小袋入り、ヘアドライヤーは無料貸し出し、真横になれるブース多数、駅から3分。


あと一つも会員登録必要なし、ナイトパック8時間か9時間で1500円、ドリンク無料飲み放題、シャワー無料ヘアドライヤー付き、シャンプー、ボディソープ付き、ただし店舗全体が古びていてブース内はちょっと汚い、でも臭いなんてことはなく、真横になれるブース多数たぶん選び放題、駅から5分。


これらの店舗を見つけるまで、駅周辺を少なくとも1時間くらいはウロウロとさ迷って見つけ出したものなので、こんな好条件の店舗はすぐに見つかるわけではありません。


多分多くの店、特に全国展開しているような大手ネットカフェになればなるほどナイトパックの条件は厳しくなります。


6~7時間で2000円前後、あるいはもうちょっと高いか。


ナイトパックをうたっていながら、朝8時までです、なんていう店もあります。


一番ひどかったのは夜8時までに入って翌朝7時までの11時間の間でだけのナイトパック。

深夜に受付をしようとして、とりあえず朝7時に出なければならないけど、値段はナイトパックなんだろう、と思って説明を聞くと、夜8時までに受け付けた場合だけのナイトパック、というわけの分からない条件をつけているところもありました。


申し上げておきたいのはネットカフェに入って睡眠を兼ねた6~7時間なんてあっという間だ、ということです。


店舗に入りますね、まずブースに入り、ドリンクを取り、PCをたちあげてブログを読んでいるとすぐに1時間経過、残りは5時間。

シャワーを浴びようと受付に行って、すぐに利用できてもそれで30分くらい経過、戻ってすぐに寝てもわずか4時間半もしくは5時間半。


すぐに利用できない場合もあります。

使用中であるとか、予約が詰まっているとか。

そうすると1時間以上待たされて、うとうとしているところを備え付けの電話でたたき起こされます。

すでに深夜、寝ている人も多いですから鳴ったその瞬間に取らないと、というプレッシャーが半端なものじゃありません。


その場合はもう睡眠時間は3時間ほどです。


時間ギリギリまで寝ているわけにもいかず、どんなに遅くとも30分前までには起きていなければいけませんから実際には4~5時間、ブログをうろついたりすれば2時間の睡眠時間になってしまいます。


ですから、なるべく10時間前後のナイトパックの利用をお奨めします。

かなり強く。


ネットカフェを利用するつもりの人に強調したいのはもう一つ。


ネットカフェは宿泊施設ではない、ということです。


個室ブースの中に入って、深夜料金で安いパックを利用して通常よりも長時間休憩することが出来る、というだけの場所です。


そこで眠る、ということは利用するこちらの勝手、店舗内は活動しているわけですから、BGMも流れているし、人がブースを出入りしますし、店員さんと利用者の会話も聞こえてきますし、PCのキーボードをハードタッチする音も聞こえてきます。


オンラインゲームを楽しんでいるらしい人の「マジかよ」という声が聞こえてくることもあれば、カップルシートからのひそひそ話や楽しそうな笑い声が(深夜ならさすがに控えめですけど)夜を通して聞こえてくることもあるでしょう。


それらは、ネットカフェという自然の中における風の囁きであり、川のせせらぎなのですから「うるさくて眠れやしねー」なんて怒っちゃいけません。


黙ってイヤーウィスパーを耳にはめて「二人でいつまでも仲良くね」と、ひとりごちる位の余裕が欲しいものです。


え~多分続く ▽・w・▽