何かのラジオ番組でかしゆかが


「最近また仕事で中田さんにお会いしたんですけど~」


みたいな話をしていた。

それで髪の色が変わって、という話に続いたんだけど。


ワンルーム・ディスコの制作は昨年暮れ、ということだから仕事、というと多分アルバム制作に関わる何かなんだろう、と思う。

次回のアルバムにはシングルが「ラブワー」以降の3曲、さらにcw曲が収録されたりされなかったり、で合わせて4~5曲、残り5~7曲くらいがオリジナル新曲、という構成になるのかな。


前作のコンセプトが「ネクストステップ」だったのは有名な話だけど、次作はどうなるんだろう。

何より気になるのは曲調がどのようなイメージで統一されるのか、ということ。


旧作のシングル曲を織り込まなければならず、コンセプチュアルながらもイメージ的な統一感という意味ではややバラけていたいた印象のあるアルバム「GAME」は、だからこそ、当時のPerfumeの音楽的な幅の広さみたいなものが聴くものに伝わる副作用みたいなものをもたらした。


そして、なんと言っても傑作の楽曲「GAME」「シクシク」「パピラ」という強力なラインナップが、それまでもファンだったものをさらなる深みに引きずり込み、新たなファンも獲得した。


次作でどれくらい新しいファン層を開拓できるのか、を考えると、もう飛躍的な増大はのぞめないんじゃないか、という気がする。

いい意味でも悪い意味でも、Perfumeというユニットのイメージは固定化されつつある。


スタッフも、それから僕たちファンも、「リップシンクというパフォーマンススタイル」に対する世間の反応を読み間違えてたんじゃないか、という気がする。

拒否はされていないけど、受け入れられてもいない、というのが現状じゃないか。


少なくとも次作の段階では、固定化されつつあるPerfumeのイメージを覆すような冒険は出来ない。


エレクトロなサウンドにブニブニのベース音、音を幾つも重ねたミックス、一つの曲の中で微妙に濃さの変わるボーカルエフェクト、メンバーと等身大の歌詞世界の登場人物とその独白とあいまいなメッセージ。


地に足をつけてしまえば、後は根付くだけだ。

Perfumeは大人にならなければならない。


だから、次作が、今年中に発表されるだろう新しいアルバムが、おそらく、Perfumeというユニットの青春期の終焉になるんじゃないか、という気がする。


思春期を描いた「コンベス」、青春期の不安定さを前に進むことで封じた「GAME」に続いて。


「NEXT ONE」で、Perfumeが僕たちファンに提示してくるだろう、少女時代の終焉、がどのような姿に、どのようなサウンドになるのか。


わくわくする ▽・w・▽