そう、コメントで指摘されていたようにたしかにのっちにはソロ指向みたいなものがはじめからなかったのかもしれません。

SPEEDになりたかった、というかかなり本気でなるつもりだったのっち。


ただ、本人の指向とはまた別に、スクール側の意向みたいなものはどうだったんだろう、という疑問が残ります。


育成スクールにとって、生徒というのは所属するタレントでもあります。

発表会や各イベントへの出演というのは生徒の練習の成果を披露する場所であると同時に、スクールというプロダクションのプロモーションの場にもなるわけです。


スクール側から見て有望な生徒、売り出したい生徒のパフォーマンスに対しては、本人の希望だけではない、演出、あるいは助言みたいなものが加わっているんじゃないか、と思います。


のっちが様々な校内ユニットに参加していた中で、少なくとも「ラ アヤノータ」は、別の生徒の名前を取った「ラ~何々」というユニットがあったことからもスクール側の提案によるユニットである可能性が高く、さらに青木紗知歩さんともう一人「A」ちゃんと組んだトリオははっきりとスクール仕切りのユニットであることが分かっています。


もともとダンス経験があり、生来のプロポーションの良さから目立つ存在だったろうのっち、大本彩乃さんがアミューズオーディションでグランプリを獲得したことで、スクール側はよりいっそう育成に力を注ぎ込む必要が生じたことになります。


色々なユニットを組ませることで、発表会や地元イベントへの出演する機会を増やし経験を積ませていく。


ASHによるイベントレポートなどを読む限り、クラスごとの群舞に加わっていたり、他の生徒との差、みたいなものはあまり見られないのですが、多くの生徒が「その他大勢」の一人としてしか舞台に立つことが出来ずにいる中で、発表会に出演する生徒というのはごく限られた存在であり、実際にその顔ぶれというのはほぼ固定化されていました。


スクールとして有望な生徒を中心にして、イベントとしての発表会のクオリティを高める、その有望な生徒の一軍にのっちがいたこと、はほぼ間違いの無いことだろう、と思うのですが、さて。


その大本彩乃さんが、ぱふゅ→むという、生徒によって「自発的に組まれたユニット」に加入したこと、そして、よりによってそのぱふゅ→むがアミューズ側からのセレクションに残り上京することになったこと、にスクール側の意向が働いていたのか、それとも予想外の出来事だったのか。


僕は、「当初は」予想外の事態だったのではないか、と思っています。


以前に書いたことの繰り返しになりますが、スクール側としてはぱふゅ→むよりも推したい生徒がいた、しかも数名いた、と思うからです。


「S」ちゃん、のちに「S」ちゃんとユニットを組むことになる「N」ちゃん、現在メビウスとしてプロデビューを果たしている岡田姉妹は歌唱力ではぬきんでた存在だったようですし、何よりぱふゅ→むよりも世代的に2~3歳上、紗知歩さんとほぼ同世代でした。


SPEEDの成功と、それがもたらした当時の若年層少女シンガーの流行り、みたいなものを考慮すると、プロデビューする年齢、その新鮮味みたいなものが感じられる年齢としては、そろそろギリギリだったんじゃないか、と思うんです。


その同世代グループの中から紗知歩さん(久しぶりに上京した、という姿を拝見しました、かわりなく可愛らしい人です)が選ばれたのは、のちにBEEカメのレアアイテム、として人気を博したことなんかを考えても、それからBEE-HIVEのステージで披露した歌声を聴いてもアリだった、と思うのですが、もう一度さて。


何故にぱふゅ→む? ▽・w・▽