2000年の後半から2001年の夏までのいつか、に大本彩乃さんを迎え入れたぱふゅ→むは、年内にBSフジの音楽番組「Club TK」への出演を果たします。


その時からすでにぱふゅ→むとして、アミューズとの深い関係が始まっていたのだろうことをうかがわせるブッキングと言えます。


「Club TK」にぱふゅ→むが出演した時の様子をドキュメントで撮影した映像の中では、クリスマスのイベントでサンタの衣装を着て「S」ちゃんのバックで踊っている姿が見られます。


あの番組はぱふゅ→むの地元インディーズデビューまでを追っている内容でしたから、つまり2001年のうちにぱふゅ→むがパッパラー河合さんのプロデュースでCDデビューする、ということが既定路線になっていたのだろう、と考えられます。


ぱふゅ→むは、2002年にはアクターズスクール広島に在籍しながら、アミューズ ボーイズ&ガールズ アミューズファームの一員としての活動も始めます。


2002年の7月14日には、BOYSTYLEのデビューイベントが行われた横浜クイーンズスクエアで、「ナルミヤファッションショー」というイベントにモデルとして参加。


この7月の下旬からは、すでに第2弾シングル「彼氏募集中」のレコーディングが始まっています。


東京進出に向けての下準備は2001年から着々と進んでいたようです。


おおぜいいたASHの生徒の中から、ぱふゅ→むがプロデビューに向けて抜け出たこと、その背景にはアミューズオーディショングランプリ、の大本彩乃さんの存在は大きかっただろう、と思われます。


まるかあとさんの記事での指摘にあったように、「S」ちゃんも地区グランプリを獲得してはいるんですが、のっちのグランプリにはニューヨーク旅行という豪華な副賞がついていますから、やはり全国という段階でのグランプリだったのだろう、と考える方が自然だろう、と思います。


ぱふゅ→むの東京進出について考える時、忘れてはならないのが青木紗知歩さんの存在です。


大本彩乃さんがぱふゅ→むに加入したことでアミューズとのつながりが出来、そのことが東京進出の足がかりになった、とするなら、青木紗知歩さんの場合はどうだったのでしょう。


BEEカメの中の、なかなかカメラに映ろうとしない、シャイな紗知歩さんの姿の印象が強いせいでちょっと分かりにくくなってますが、紗知歩さんは広島時代にはステージ上で目立つ存在だった、ということのようです。


実力者、というのならぱふゅ→む、紗知歩さん以外の生徒さんもいたようですが、やはり総合的なタレントの卵としての適性、みたいなものではこの2組が選ばれたことにあまり不自然は感じなかった、という古くからのファンの方の意見もあります。


アミューズによるこの2組のセレクト、を考えるとBEE-HIVEというのはやはり基本的にはアイドルプロジェクトだった、と考えることが出来そうですね。


では、ぱふゅ→む加入までの大本彩乃さんはどんな存在だったのか。


これが謎です。


みなさんご存知のようにのっちは「ハッピーベイビー」「ラ アヤノータ」、青木紗知歩さんともう一人の生徒さんと組んだトリオなど、ぱふゅ→む以外のユニット活動でも中心的な役割をこなしていた存在でした。


ASHのエリート、というと、多くのユニットに参加し、そのいずれでも中心となっていた西脇”ちゃあぽん”彩華さんの存在がありますが、のっちも華麗なキャリアを誇っていたようです。


ただ、ソロ活動についてはその噂を聞かない。


目立つ存在だったろうにもかかわらず、のっちが、大本彩乃ちゃんがソロ部門の活動をしていた、という情報は残っていません。


これは一つには、ASH側の情報が2001年以前のものがたどれなくなっている、ということもあって、時間的に遡れなくなっていることが大きな理由となっているんです。


ASH自身によるイベントレポートはぱふゅ→むが地元デビューを果たした2002年のSPRINGACTからでなければたどれないようになっています。


ネット環境がいまほど一般的ではなかった、ということも考えられますが、画像などの資料は残っていて当時の様子をレポートとしてあげることに困難はないはずですから、これはちょっと作為的にそうしているのかもしれません。


僕たちには「ゆか」さん在籍当時のぱふゅ→むの姿を見ることが出来ないようになっているんです ▽・w・▽