ふ~、長い間武道館のことを書いている間に新曲関連の情報が溢れてますね。

しかも、今日は既に発売日、前日フラゲをした人のブログ記事を読みながら、こりゃ盛り上がってんな~、と感じています。


さて、


Dream Fighter


おそらくPerfumeにとって一番売れたシングルとなることは間違いないんでしょうね。

それに貢献しているのが、やっぱり我らが関さんによるPVなんじゃないか、と思います。


Yahoo動画で公開されるや、瞬く間に各動画サイトでの増殖を見せ、僕ももちろんそこで観てやられたわけなんですが、このPVは凄いです。


関さんはアングルの天才。

3人をどの角度から、どのように空間内に配置して撮影するか、全体の構図に対するこだわりが常に半端じゃありません。


関さんの映像の特色といえば


細かいカット割り


⇒一つのカットをわざと短く切り上げてもう少し観ていたい、という気持ちが自然と起こるような編集になっている


アップ映像の印象的な挿入


⇒画面を覆いつくすようなアップのほか、最も多いのがメンバー一人を捉え、画面向かって左側に配置して右側の空間をわざと残す、という構図


垂直方向よりも水平方向に近い照明の当て方


⇒関さんのPVは、もしかしたら予算の関係とかも合ったのかもしれませんけど、メンバーに当てる照明は割りとベタで、陰影の中にメンバーの顔や身体が取り込まれない、思い切って3人をシルエットの映像として捉える、ということを除けば、常にメンバーは光の中にいるような印象を受けます。


今回の「DF」のPV、特にあ~ちゃん、かしゆかのソロパート部分でアップになる映像では例外的に、照明をほぼ真横から当てて、髪の毛、顔の輪郭が影を作って光の部分と影の部分がくっきりと分かれるような撮り方をしていて、あどけない表情に様々な意味が読み取れるような演出になっているように感じます。


のっちの時ももちろん同じような照明になっているんでしょうけど、かしゆかの陰影、が印象に残ります。


関さんのPVでは、「マカロニ」をのぞけば常にカメラは固定された位置で3人の姿を捉えてきた、という印象が強いのですが、「DF」では、カメラそのものも動いています。


絵画的に3人の姿を撮影してきたことからの変化、のように見えて、実は構図の捉え方はいつものようにどの場面を切り取っても肖像画、風景画のように絵画的なままです。

絵画的な画像の連続。

アニメーションのような映像にも思えます。


後は色彩へのこだわり。


『青の時代』と、僕が勝手に呼んだ色使いは、このPVの中ではまったく見られません。

背景は黒、衣装はカラシ色、時折り使われる照明の色は赤、水晶のような球体は透明で背景の黒や衣装の色を映しています。


メイクによる3人の肌の色も、わりと衣装に合わせたような感じですね。


全体的に暖色系の色使い、でも背景の黒と水晶のような球体によってとてもクールな仕上がりになっているように見えます。


魔女MIKIKOさんによる振り付けは、はっきりと「ラブワー」の延長線上。


女性らしいラインを描く3人の身体を使って、独自のフォルムを作り上げ、今回は常にも増して歌詞の意味を、振り付けに反映させています。


曲を聴いて受けた第一印象「Perfumeじゃなくても…」という気持ちは、実は今でもまだホンの少しだけ残っています。


それは、感情を露わにすることを意志的に避けてきたように思えるPerfumeの楽曲が、未来への強い意志を見せたことに対する戸惑いなのかもしれません。


ただこうして、振り付けや映像を伴って見てみると、この曲をPerfumeが歌うことで、楽曲のレベルがさらに引き上げられているな、という印象を強く受けました。


Perfumeのパフォーマンスに中田サウンドが必要にして不可欠なのは誰もが知っていること。

彼の作品が無ければ、ブレイクどころかユニットの存続すらありえなかったことでしょう。


ただ、Perfume側が一方的に恩恵を蒙ってきた、というだけではなくて、Perfumeが歌うことによって、さらに楽曲の魅力が深まる。

そういう楽曲をソングライターである「中田ヤスタカ」に提供させるプロデューサー「中田ヤスタカ」の手腕に加え、その演出に見事に応えるPerfumeのパフォーマンスが相乗効果を生み出してさらなる感動をひきおこす。


やはり、この才能の集結、出会いは偶然なんかじゃない、必然なんだ、と感じる素晴らしいPVが今回も出来上がったようです。


さて、


Dream Fighter


正式には本日から発売です(笑)

その前日の段階から、すでに初回版売り切れなんてとんでもない事態を引き起こしているようですが、都会ほどの盛り上がりがまだ地方までは波及しないのがPerfume人気の不思議。


日本全国に暮らす、都会でない町に住むあなた。


こんなに人気が出てきたから、CDもさぞお高いんでしょう~?

という、通販番組の司会みたいなあなた。


こんな素晴らしいPVがついて、初回限定盤はなんとたったの1300円!!

通常盤ならさらにお得な1000円!!!


Perfumeの新曲


Dream Fighter


あなたの手元にもぜひ一枚ずつ ▽・w・▽ ね?