Perfumeののっちについて何か書こうとする時って、そのキャラクターをどう表現したらいいのか、が難しいんですね。


あ~ちゃんのように光と影みたいな対比や、かしゆかの中に存在するPerfumeメンバーとしての劣等感に相当するような部分がのっちには見当たらなくて、だからわざわざ文章にしなくても、CDやPVや出演しているテレビ番組、ラジオ放送、ステージパフォーマンスを見れば、それでのっちについてはある程度理解出来てしまうような気がします。


ここはもう、メンバー自身によるのっち評を紹介するのが手っ取り早いので電子ぴあのインタビューから抜き出してみますね。


のっちはシャキっとしてますね。嫌なことは口に出さないし、プロフェッショナル、仕事人だと思います。私生活は超インドアなのに、仕事ではシャンとしている。


これは、かしゆか。


そうそう、家ではずっと寝てるのにね~(笑)。のっちは仕事への思いがすごく強いんだと思います。合理的に、ポン、ポン、ポンって物事を片付けていくというか。見習うところではありますね。でも、のっちは友達が少ないんです(笑)。私とかしゆかは結構連絡を取るんですけど、のっちとはあんまり取らなくて。


こちらは、あ~ちゃん。


真面目に語るかしゆかと、最後は笑いに落とすあ~ちゃんの差が出ているのも面白いんですが、それは置いといて。


のっちの仕事に対する取り組み方、を高く評価していることが分かります。


ただ、二人の意見だけを聞いていると、仕事上で何があっても割り切って判断し行動する、という普段ののっち、大本彩乃さんという人物との切り替え、みたいな印象を受けますが、その一方でマネージャーもっさんによる


Perfumeののっちと普段ののっちってまったく同じ、親父にもぶたれたことないのに!


という意見もあるんですね(文章の一部が混線していることをお詫びし、訂正はしません)。


多分、一見食い違っているように見えるメンバーとマネージャーの印象は、決して矛盾しないんじゃないかな、と思います。


Perfumeののっちが普段ののっち、大本彩乃さんとまったく同じでいられるのはPerfumeののっちであること、を仕事としてある意味割り切って考えているからこそだと思うからです。


のっちは出待ちのファンに冷たい、見向きもしない時がある


電車の中で見かけて駅のホームに下りてから声をかけたら睨まれた


ライブが終わって挨拶をすませると、あっさりとステージから立ち去る


これは、僕自身が2ちゃんやmixi、他の方のブログで読んだことのある、のっちのエピソード、なんですが、これは決してのっちの性格の悪さを現すものでないことは、皆さんご存知の通り。


出待ちのファンにあまり熱心に関わらないこと、ライブが終わるとステージからあっさりといなくなること、というのは、あくまで僕の想像ですけどね、多分ライブやイベント、そのステージ上で自分なりに精一杯やったことで、ファンに対する責任を充分果たしている、という自覚があるからなんじゃないか、と思います。


ライブの後ののっちは、試合を終えたアスリートのように清々しい。

ウェンズデイ J-POPの年末ライブレポートの中で、のっちが真っ先にステージからバックヤードに戻ってきた時の、やり遂げた、という満足げな表情を覚えておられる方も多いんじゃないでしょうか。


大本彩乃さんにとって、Perfumeののっちであること、というのは仕事なんであって全てではない。


あ~ちゃんやかしゆかほどには、のっちが


「ずっとこの3人がいい、Perfumeをやっていきたい」


ということにこだわりを見せないのも(のっちの口からは直接聞いたことがないような…)、大本彩乃さんの仕事への取り組み方、自分なりの進むべき道についての判断、希望があるからなんじゃないか、という気がします。


Perfumeのメンバー3人は、その年齢から考えたら、仕事に対する意識が驚くほど高く、それぞれにプロフェッショナルな印象がありますけど、その最右翼にいるのがのっちなんだろう、と。


Perfumeの活動と自分の人生をあまりダブらせて考えることのないクールでドライな人物像を感じます。


そのクールでドライな部分が。


あ~ちゃんのウェットな部分、かしゆかのダークサイド、とはまた少し違ったPerfumeの陰の魅力になっているんじゃないか、と思う次第▽・w・▽