通常盤はフラゲ。
さっそく聴きこみ、ほとんど第一印象だけで選びました。
さあ、Let’s play the GAME!
第3位は
Butterfly
大自然のざわめきを思わせるような効果音から始まり、1分半近いイントロを経てようやくボーカルパートに入る、この「Butterfly」。
同じメロディを執拗にリピートする中田サウンドの特徴が、これでもか、という感じに強調され、ごく自然に首がノックし、肩が揺れてきます。
今回のアルバムにはライブでの再現が難しくなる曲が増えた、という前評判があったようですが、なに、もうこうなったら無理してリップシンクをする必要も無く、観客と一緒にPerfumeもただリズムに乗ってステップを踏み、踊る、そんなパフォーマンスがあってもいいんじゃないか、という気さえしてくる曲です。
第2位は
Puppy love
この曲は生バンドがバックについて演奏しながら歌っても面白いんじゃないか、という感じがします。
自分の感情をストレートに出せない「ツンデレ」って、単に幼児的な感情表現にすぎず、自分の気持ちを素直に伝えるという難行からの逃避じゃないか、と考えたりすることがあります。
相手から冷たくされたり不機嫌な態度に付き合わされたり、邪魔者みたいな扱いをされても、苦笑いを浮かべるくらいで許してしまう相手の方がよほど大人で、愛情も深い。
子供っぽい相手の態度に振り回されながらも、でもそんなキミが好きだよ、なんて、無償の愛を捧げられるとっても幸せな恋の歌です。
そして第1位は、この曲しかないでしょう
GAME
バッキバキ、ガガガガのブニブニ。
実はもうテクノのテの字もない現在の中田サウンド、その曲のイメージが作り出す世界へ飛び込み、音の海の中に浮かぶだけ。
余計なことなど考えず、ただサウンドに身を浸すことのみ楽しめばいい傑作です。
尖った音の出だしから、ここにAUTO TUNEのエフェクトを強くかけた、ケロケロのボーカルが、なんて思っていると予想は裏切られて、ほとんど生声に近いのっちのボーカルが
play the GAME
と、聴くものを誘い込んできます。
サウンドプロデューサー中田ヤスタカさんの自信作。
タイトルソングはこの曲しかなかったでしょう。
かしゆかが言っていたように、かえってシングル曲とのバランスが難しくなるほどのアルバム全体の尖り具合だ、と感じました。
Perfumeの曲を聴いているとよくあることなんですが、ある程度時間が経てばまた印象、評価は変わってくるもの、と思います。
現時点での黒猫堂▽・w・▽が選ぶアルバムの中のベスト3は、以上となりました、集計センターのイベさん。