凄い、いつも、何か不安になるんですけど、みんなの笑顔とか見ると良かったな、と思うんで、これからも笑顔見せてください


2007年11月8日、恵比寿リキッドルームで行われたライブ


SEVENTH HEAVEN いい気分♪


で、ダブルアンコール曲「wonder2」を歌った後、観客に向けてかしゆかが述べた感謝の言葉です。


この少し前、ダブルアンコールに応えて再再登場した際に、ファンの気持ちがありがたい、と、すでに泣いていたあ~ちゃんの


もう、みんな優しすぎて、あ~ちゃん何もしてないのに


という言葉に


頑張って来たじゃん、一緒に


と、答えた後ついに涙を流したかしゆか。

残念ながら、僕はこのライブには参戦出来なかったのですが、ライブレポでこのことを知った時、大げさでなく、胸が震えるような想いがしました。


頑張って来たじゃん、一緒に。


女の子同士の間で交わされる言葉としては、ありがちなこの言葉が、かしゆかから発せられた時に僕たちが感じる重みって、何なんでしょうね。


「歌姫」あ~ちゃんや、「踊り子」のっち、2人の天才に囲まれてPerfumeメンバーとして過ごしてきたかしゆかが、自らの劣等感を意識しながら続けてきた努力を思うと(8年間も)、「一緒に」という言葉に込められた想いに、胸がつまるような気がします。


3人で、いつも一緒に、どんな場所でも、どんな状況でも。


明日のライブも、またお客さん少ししかいないんだろうな、なんて思いながら、そして実際にそんな日もあっただろうに、練習して、3人でステージに立つと、つい本気で歌って、踊って。


報われない努力を努力と思わず、Perfumeを失ったら何も残らない3人が一緒に頑張って来て、恵比寿リキッドルームに、満員の熱狂的な観客の待つステージにたどり着いた。


僕たちがある意味無責任に「奇跡」と呼ぶ現在のブレイクは、彼女たちにしてみれば、そのために続けてきた努力がもたらした、当然の結果なのかもしれません。


僕は時々、僕たちファンは、特に比較的最近にファンになったいわゆる「新参」世代のファンは、Perfumeの過去に捉われすぎなのかな、と思うことがあります。


実際に自分がその場にいなかったこと、その時間、季節にPerfumeを知らずにいたこと、一番苦労していただろう時期に何の声援も送らなかったこと。


それが、罪悪感をともなったままつい過去を見過ぎてしまい、とてつもなくPerfumeに対する評価をゆがめてしまっているんじゃないか、と思うことが。


でも、そんな気持ちは、彼女たちを見ていると、ライブに参加したり、同じファンの愛情あふれるライブレポートを読むうちに、どーでもよくなってきます。


Perfumeを知って、彼女たちの活動に触れ、楽曲を聴き、PVや動画でパフォーマンスを見て、ライブに参加して感じた感動は、どれも間違いなく現実であるからです。


僕が感じた感動を、確かにあったことだ、間違いなく自分の胸の中に起きた真実の感情なんだ、と誰に対しても伝えられるからです。


40を過ぎて「アイドル」にはまったこと、メンバーを「あ~ちゃん、かしゆか、のっち」と愛称で呼び、初回限定版のCDを買っておまけについてくるポスターを袋からはみ出させたまま街を歩き、必死になってライブチケットを求め、毎日のようにこうして文章を書き続けていること。


全てが僕の誇りです。


彼女たちを知り、今までの活動や経緯を知り、より愛情を深めて今もこれからもずっと応援していこうと自然に思える。


地球上に存在するどんなアーティストたちよりも、彼女たちが素晴らしい、と思える。


だから、僕はPerfumeファンになったんです。


Perfumeのパフォーマンスに、あ~ちゃんの涙に、のっちの眉毛に、そして。


かしゆかの言葉に誘惑されて。


誰よりもPerfumeを愛して、自分の所属するユニットを「大好きなんです」と、公言し「この3人がいいんです、気持ち悪いですよね」と、自慢げに言うかしゆかは、ファンを惑わせる悪女です。

魔女です。

小悪魔です。

麻薬のように危険な女で。


そして、やっぱり天使なんですね。


ドSだろうと、唇に毒を含んでいようと、身体のどこかに細身薄刃のナイフを隠していたとしても。


あの笑顔を見られるのなら、また頑張って働いて、お金を貢いじゃおうかな、なんて思ったりして▽・w・▽