Perfumeを経由してたどり着いたcapsuleの音楽。

今はそのかっこいいサウンドに聴きほれています。

メロディは優しいのに、その中心に存在する核はキーンと硬く冷たく張り詰めている。

AUTO TUNEで加工された声に、キラキラの電子音、鋭くエッヂのきいたギターリフと脳髄にまでブニブニと響くシンセベースの重低音。

これで中田ヤスタカさんはまだ27歳。

capsule、Perfume、COLTEMONIKHA 等に提供した大量の、しかも優れた音楽を知ると、その早熟な才能に驚くばかりです。

まだcapsuleの音楽を聴く前、Perfumeの曲を聴いていて、このプロデューサーは自分のユニットよりもPerfumeの方に力を入れているんじゃないか、なんて思っていたんです。

だって、いわゆる『三部作』以降の曲を聴いたことのある人ならお分かりでしょうけど、あのレベルの曲を維持し続けているんですから。

甘かった…

この人の才能は、Perfumeやその他のアーティストに何曲か曲を提供したところでビクともしない、水量の豊かな、大きな大きな川みたいなものなんですね。

Perfume経由で知ったcapsuleの曲の中には、

「あ、これPerfumeに歌ってほしいな」

と、思うものもあったんですけど(グライダーとかdreamin dreaminとか、案外Spiderとか)、聴きなれてくると、こしじまさんの声だから成立するサウンドなんだ、ということも分かってきたような気がします。

Perfumeの曲の中にある、少し甘い部分、グラニュー糖が振りかけられたところに息をフッと吹きかけて飛ばしてみると、capsuleのサウンドが現れてくる、といった感じでしょか。

もちろんPerfumeは、その少し甘い部分が魅力なんですけどね。

そこらへんのさじ加減も絶妙なんですよ、プロデューサーとしての中田ヤスタカさんは。

前にcapsuleのことを日記に書いてからぺタをつけてくれた人たちを訪ねてみると、やはり好きなアーティストの中に、しっかりとcapsuleやPerfume、中田さん個人の名前があって、自分が知るずっと前から注目されていた才能なんだ、ということが分かります。

でも。

もちろん、今からだって遅くはありません。

まだ中田サウンド未体験の人。

硬質な輝きを放つ水晶からフワフワのシフォンケーキまでを取り揃えた中田サウンドの粋を集めたcapsuleの世界へ。

高速移動でどうぞ(・~・)ノ