なにやらカタコトのタイトルになってしまいましたが。


フジテレビ土曜日11時台のドラマ

『SP』

を観ました。

主演はジャニーズ事務所所属V6のメンバー岡田准一さん。

脇を固めるのが、堤真一さん、真木よう子さん。

岡田さんが演じる主人公井上薫は、警視庁警備部警護課第四係に所属するSP、セキュリティポリスの一員。

堤真一さんは第四係の係長尾形総一郎、真木よう子さんが同僚の笹本絵里、を演じています。

SP、というのは要人・対人警護に当たる警視庁警備部警護課で警護任務に従事している専従警察官のみを指す呼称(ウィキペディア参照)で、身長173㎝以上、剣道・柔道三段以上所持が最低限必要とされるんだそうです。

岡田くん=井上薫、身長がちょっと足りないかな、という感じですけど彼にはある特殊能力があるんですね。

フジテレビの公式HPによると、主人公井上薫は幼い頃に目の前で両親をテロの巻き添えで失った経験によって「シンクロ」という能力を持つことになった、とのことです。

「シンクロ」というのは、精神を集中させることで五感から周囲の様々な情報を得る能力、というもの。

この能力によって井上薫は、テロを未然に防いだり、テロリストを逮捕したりする活躍を見せるわけです。

第一回目のエピソードは、警護される対象が都知事で、かつてのアイドル大場久美子さんが女性都知事を演じていました。

SPの警護対象というのは法的に明確に規定されていて

内閣総理大臣
参議院議長
衆議院議長
国賓

がその対象、都知事も都条例による規定によって警護対象に入っているそうです。

ここらへんの設定は、原案・脚本を書いている小説家の金城一紀さんが事前にみっちりと調べてあるそうですからしっかりしてます。

都知事を狙うテロリスト、一人はナイフオタクのサイコパス風、三代目魚武濱田成夫さんが演じている大男で、ドラマが始まってすぐに井上によって逮捕されます。

大男は自室で謎の人物とメールを交わしてなにやら策を受け取っていて、この謎の人物はもう一人のテロリストも操っている黒幕。

各回のエピソードに加え、この黒幕の正体が誰か、というのがドラマ全体を通しての大きな謎になっていくようです。

主人公井上薫は「シンクロ」を駆使しながら警備に当たるんですが、特殊な能力であるために周囲からはボーっとしてるだけ、と思われたりしてSPとしての優秀さを理解されていない様子。

そんな無理解な周囲の一人、井上と同じ第四係の同僚で、彼の能力を認めようとしない、ややうっとおしいSP山本隆文を演じているのが松尾諭さん。

クールそうに見えて実は優しい先輩のSP石田光男を演じているのが神尾佑さん。

2人ともどこかで観たような気がするんですけど、あまりなじみのない俳優さんです。

この2人のようにさほど有名でなくて、でも演技がしっかりした俳優が脇を、しかもけっこう大事な役柄を演じているドラマって安心して続きを見る気になりますよね。

演出は『踊る大捜査線』の演出や映画『サマータイムマシーンブルース』を監督している本広克行さん。

井上の「シンクロ」場面やテロリストたちの異常さを、凝った映像処理のシャープな演出で見せてくれています。

土曜日の遅い時間帯で放映されるのがもったいないくらい面白くなりそうなドラマ

『SP』

今期一番のおすすめになるかもしれません(・~・)