なるほど…やはり、そうなるか…


今また2ちゃんの『プロ大』スレを読んでいるところ。


ネタバレが嫌な人はここから先は読まないでください。


MSNのテレビドラマ最終回のあらすじ紹介や、放映された最終回予告、さらに掲示板でもたらされた最終回予想と、ロケ現場目撃情報により、ドラマ『プロポーズ大作戦』の結末は、健&礼のハッピーエンド、とほぼ確定の模様。


2ちゃん、おそるべし。


何せ、9話目が終わったその日のうちに、あのブカブカのDKNYの指輪が、健礼の二人の関係に大きく絡む形で再登場する、との予想がなされていたのだ。


掲示板の方では、最終回はほぼこうなるであろう、というストーリーの筋書きまで書かれていたりするんだけど、まあ、他にはないよな、という健礼ファンには納得のいくもの。


来週の月曜日が待ち遠しいんだけど、いや、それにしても評価の難しいドラマだった(すでに過去形…)


何しろ、W主演のうちの一人、長澤まさみ演ずる横山礼というキャラクターの内面が途中から読みづらくなってしまって、それがまた脚本家や演出家の意図的な設定とは思えない感じになってしまったからだ。


あのドラマを素直に観てみるなら


 6話目で礼が手紙を渡せず

→7話目で多田のまっすぐな告白に心が動かされ

→8話目の時点で多田との交際を開始し

→一年半後の9話目で多田のプロポーズを承諾する


という流れはまったく自然で矛盾がない。


ただ、矛盾がなく自然な行動であるがゆえに、ならば、健の望みがかなうはずはない、という物語の結末、バッドエンディングが当然となってしまうのだ。


最終回のエピソードで健の大逆転がもしあるとするなら、7~9話目の礼の気持ちや態度ってどうよ、という意見が2ちゃんの住人の意見の大半を占めるものだった。


礼は多田と付き合ってはいるものの、実はまだ健への恋愛感情を心の中に抱えたままでいる、というのが、健の大逆転につながる大前提でなければならないはず。


7~9話までの礼の態度に、それを感じさせるものがあったか、というと、ほとんどない。


わずかにDKNYのバッグを渡された8話目の最後に近いシーンにそれっぽい描写があった程度。


そして、前回の日記にも書いた大ブーイングの9話。


『分かってない…プロデューサーや脚本家は何も分かってないよ…』


など、放映直後からナイスコメントが続出するお祭り騒ぎになった。


健と礼のハッピーエンドを望みながら、なかなかその方向に進まないドラマの筋書きにしびれを切らした2ちゃん住人たちは、実際にはドラマで表現されない、礼の心の動きを補足する作業に乗り出した。


ドラマの中で長澤まさみ演ずる礼の表情を取り上げては、


「多田と一緒にいる時と健といる時の表情って全然違う。あれは、やっぱり健のことが好きなんだろう」


とか、


「分かってないって言ったのは、プロポーズよりも好きだ、という言葉を聞きたかったからじゃないか」


とか、


おいおい、多分脚本家も演出家もそこまでは考えてないって、と突込みが入ることも恐れない、深読み大作戦が開始されていたのである。


結婚までこぎつけた多田先生は何も悪いことをしていないのに、このままでいくと結婚式当日に花嫁を奪われることになり、後味が悪いことにならないか、という意見が目立つようになったのもここらあたり。


それが多田もタイムスリップをしていて…説を補強することになったり、結婚式って本人たちだけの問題じゃないから、そこまでいって健に乗り換えるなら、影響が大きくなりすぎ、という意見や、6話目からの『鬱展開』は早すぎで、結婚式に行くまでに何とかする設定にするべきだったんじゃないか、という案外大人なコメントも増えてきた。


それにしても、ドラマのスレが筋書き予想でここまで盛り上がるのも珍しい現象らしい。


大概は、出演者の演技の批判や、アンチスレ(俳優や女優の単なる悪口)への対応になったりするそうだ。


ある意味、ドラマ関係者はしてやったり、なのかもしれないけど、これが意図的なものであったとは、おれも思えない。


結婚式当日での勝負という最終回がまずあるからには、仕方がない面もあるとしても、6話目以降の各エピソードに救いが無さ過ぎた。


DVDが出ても買わん、というコメントが多いのもうなずけるな、うむ。


…なんてことを見るたびに思いつつ、見続けてきた『プロポーズ大作戦』も来週で最後。

奇跡の扉を開く鍵は…愛する人の幸せを願う心、ということで一つ▽・w・▽