相変わらずよく分からん日記のタイトルですがそれはさておき。


市川拓司さん 


『そのときは彼によろしく』


を無事に読み終えました。


片山恭一さん的な物語が、途中から村上春樹さん的な物語にシフトしようとして、何か大切なものが永久に損なわれたまま失われてしまう、なんてことにはならなくて…といったストーリー。


とにかく、今日から公開される映画を絶対に観よう、とあらためて固く心に誓いました。


さらに、ようやく観たのが『世界の中心で、愛をさけぶ』のDVD。


ドスン、と胸に響く映画だった。


大沢たかお、柴咲コウ主演、みたいな扱いなんだけど、ストーリーの中心は森山未来くんと長澤まさみさん演じる高校生時代。

そして観るものが魂を奪われるのも、この高校生の二人の愛の物語だ。

観た人には分かるだろうけど、咳き込んで呼吸も苦しくなるほど不治の病が進行してしまった、長澤まさみ演じる亜紀が 『約束の場所』へ連れて行く、という朔のメッセージを聞いた次の場面で、きちんと旅へ出かけられる格好に着替えて、チョコン、とベッドの上に座っているシーンには魂を撃ち抜かれてしまった。


この時点で観ているものには、亜紀がこの病気のためにすでに亡くなっていることが分かっていて、この旅へ出かけることが、亜紀を想う朔の行動に応えることが、文字通り命がけの行為であることを知っているからだ。


この映画、公開当時に観に行くつもりだったんだけど、色々あって観に行けずじまい。


それからDVDが出てもなんとなく見逃したままで2年以上経ってしまった。


その観なかった時間が悔やまれる…▽TwT▽