今日は最後の休み。
今を逃したらなかなか機会もない、ということで元の職場Bのメンバーが送別会を開いてくれた。
場所は、鉄板焼きの店『T助』。
幹事役の女子社員S.Mちゃんから何か希望があれば、というメールが来た時に、みんなでワイワイ作りながら食べれる焼肉か鉄板焼きがいいんじゃないか、とリクエストをしておいたらそれに合わせて店を選んでくれたらしい。
出席メンバーはおなじみA課長、S.Mちゃん、今年結婚を控えた元社員カッポーKさん、Sの二人にジェニファーことSとその息子Nちゅ。
ジェニファーは、昨年の末に二番目の子供を出産したばかり。
今度も男の子だったそうで、やはり男系家系なんだとあらためて認識した。
時間は六時から。
三島駅でジェニファーに拾ってもらって『T助』に着くと店内は大混雑でテーブル席はすでに満席。
予約もなしに行ったので心配していたんだけど、先発組のSたちが席を取っておいてくれたので6人プラスお子1人、無事にテーブルを確保出来た。
夕飯時でみんなも空腹。
さっそく店員さんを呼んでドリンクとお好み焼きやもんじゃ焼き、ウィンナーなどのサイドメニューも一緒にオーダー。
ところがこの頼んだメニューがやって来ない。
仕事の関係で遅れて到着したKさんのドリンクやその時に一緒にした追加分の料理の方がすぐに出てくるのに、初めに頼んだはずのドリンクも料理も来る気配がない。
この店はファミレスと同じようなオーダーマシーンを各店員が持っている。
以前勤めていたレストランでも同じような機械を使っていたので、オーダーを打ち込んだものの最後に厨房にある母機の方に送信する決定キーを打たなかったんじゃないか、と推理。
でもいくらなんでもオーダーが通ってないなんて、まさかね~とか言いながら違う店員さんに確認してもらうと、本当に通ってないことが判明した。
この時点で他の店の仕事振りにも厳しいA課長はややご機嫌を損ね、輪をかけて厳しいジェニファーは文句ブーブーだ。
やっと届いたドリンクで乾杯。
久しぶりに酒を飲もう、と注文したのが巨峰サワー。
ふざけてNちゅ(二歳)に一口飲ませてジェニファーから叱られた。
しかし、Nちゅ、グラスを口元に持っていくと素直にコクコクと飲む。
いけるクチかも。
Nちゅは他人の子供ながら情緒が安定していて、生まれたての頃から知ってるんだけど泣いたりぐずったりして持て余すことがほとんどない。
母親のジェニファーに言わせると、ずっといると大変だよ、ということなんだけど、お出かけに一緒についてきてこれほど楽な子はいない。
たしかNちゅが産れてまだ半年くらいだった時、またA課長や今回は出席できなかったO夫人とおれ、ジェニファーで新年会代わりの飲み会をやった時にも連れてきていた。
産れてわずか半年の居酒屋デビュー。
思えばその時から手のかからない子だった。
顔が父親のS田さんそっくりで、まるっきりコピー製品。
会うたびに久しぶりで、そのたびに親しくなるまで警戒されるのがおっさんとしては悲しい。
いつも座るときにはそばにいることが多いので自然と世話係になってお相手をして、それはすごく心が和む時間だ。
送別会&新年会は9時頃に閉会。
今回はおれはみんなから送られる立場なのでゴチになった。
店を出ても、熱々の鉄板に油をひいた時の匂いがついてくる。
それは自分の髪の毛や服にしみついた鉄板焼きの匂い。
このままソースとマヨネーズで自分を食えるんじゃないか、というくらいの匂いだ。
6人プラスお子1人、みんなで美味しそうな匂いを発しながら解散。
帰りもジェニファーが駅まで送ってくれた。
車の中でここには書けない話で盛り上がる。
ぼやかして書くと、女に嫌われる女は信用出来ない、という話。
次に会うのは2月、KさんとSの披露宴で、だ。
その時にもNちゅと会えるだろうか。
今からそれが心配。