9月27日(金)
その時の気持ちや
それまでの努力
生きてきた道のり
呼吸
すべてのプロセスが表れる
書道作品の「線」
大学の授業で
講師陣が異口同音に
学生のグループワークや
プレゼン準備のプロセスを
評価するいい方法はないか
と言及していた時に
書道が浮かびました
(涼しくなって床からクッションへ: わがやのお紺)
高齢者施設での
書道ボランティアで
毎回
たくさんの
その方ならではの
素晴らしい「線」に
出会えます
平仮名は
割と難しいのですが
「簡単だから」
と選ぶ方も多く
今回は
「なす」だらけ
上手く書けない
という方には
元の字が「奈」「寸」と
お伝えして
それを意識して
書いていただきます
米なす
長茄子
小茄子
お漬物
しぎ焼き
田楽
文字の大小
墨量
送筆の速度・緩急
栗まんじゅうの
栗の大きさ
ホクホク感も
それぞれ
書いている場面に
おらずとも
その線質で
そのプロセスがわかるのが
書道
練習をサボっているのも
すぐに表れてしまうのは
ピアノの音と同じ
平安の三跡の一人
小野道風(894-966)の
「屏風土代」(漢詩の屏風の下書き)の
上の画像の右側下の「澄」や
「踊」「聲」などの
転折(横画から縦画への曲折)
をしっかり書く方や
丸みを帯びた「向勢」
外側に反った「背勢」の方
本当に
十人十色
英語の授業では
グループ活動の最後の
振り返りシートに
MVPとその理由を書いてもらうと
全体の活動の流れ
誰がリードしてくれた
原稿をまとめてくれた
たくさんリアクションしてくれた
など
意外としっかりと
状況が分かりGoodと
講師仲間と多用しています
スポーツの試合では
誰がどう動いたがわかり
今後の課題や
練習方法も
見つかるのだなあと
英語の授業でも
そんなふうに
個々人の「動き」が
わかるといいなあと思いますが
客観評価にはなりませんが
実は
教室に入ってきて
出て行くまでの
「表情」は
かなり信憑性があるのも事実
自分の人生の「本番」に
急に表情は作り出せないもの
常日頃から
いい表情で
口角を上げてと
学生に話しておりますが
評価を超えて
私自身も
いい表情
いい呼吸で
爽やかな秋の日々を
過ごしたいです