「できる人が できる時に できることを」 | Maki Murakami Official Blog

8月22日(土)太陽☀




きもの 今日も暑かったです。


それでも季節はすすみ


夏の着物も今月まで。







きもの こちらの画像は右側に自分の顔があり


上が白大島紬の右袖、


下側はバッグ。


キキョウの藍色の夏帯とあわせて


9月の初めごろまで着られるでしょうか。


ということで今日の外出に選んでみました。





きもの 自分が身につけるものは


気になるものです。





きもの 今週の木曜日の書道ボランティア。


受付のソファーで、道具などの準備が


できるのを待たせていただく間の会話。


何度が書道に参加されたことのある女性が


ちょうどソファーの横に


車椅子に座っておいででした。






きもの 「わたしなんて、いつもこんな恰好で」


そうおっしゃってご自分の黒のジャージを


指さされました。





きもの ポロシャツはあざやかな


ピンクがかったラベンダー色。


きれいですよ!とお話ししながら


その方の靴下が目に入りました。





きもの 「かわいい靴下!」


思わず私が叫びますと


しみじみと、嬉しそうに


「主人が買ってくれたんです」






きもの 動詞の過去形が返ってくると


いつのことなのかと


ちょっとどきどきして


お聞きしておりました。





きもの 「私がこんなだから


主人が買い物に行ってくれて」




きもの 現在形にほっとして


「お花と猫ちゃんのかわいらしいのを


選んでおもらいになったのですね!」


と申し上げると


嬉しそうに




きもの スタッフの方々からもかわいいと


評判の靴下のようで


そのことをご主人にお伝えになると


ご主人も喜ばれるとお話しくださいました。





きもの それでも、ご主人に「独身生活」のような


暮らしをさせてしまって、と


申し訳なさそうでしたので、




きもの ご主人にとっても


お店の方とどんな靴下がいいでしょう


などとお話しになるのは


とてもいいことですよね。




きもの そうお話しいたしましたら


昔とちがって今はそうですねと。





きもの そんな会話のあいだに


書道の支度が整い


その方も加わって

みなさんお元気に書道の時間が始まりました。





きもの そして、今日、

着物を着て出かけた先は

元ロータリー財団奨学生の集まりである

学友会の総会、そしてそのあとの

地区のロータリー財団の方々との懇親会。

きもの 着物を着ようと思ったきっかけは、

あるロータリアンの方が

留学先でお茶をやるといいとのお声に、

来月渡英の決まった今年の奨学生の方が

留学前にお茶の体験を希望され、

その機会をつくり、せっかくなので和装で準備。

自分の留学中の着物での活動なども

ふりかえり、折にふれて着物をと

思い起こしたことにもありました。

きもの 大盛況の懇親会で、ロータリアンの方々が

異口同音におっしゃって下さったことば。

ロータリアンへの恩返しはいりません。

社会に、後に続く人に返していってください。

きもの そして、

「できる人が、できる時に、できることをすればいいんです」

とのお言葉に勇気づけられました。

きもの 日本と留学先のロータリアンの方々、

その方々を通じて得たご縁からの恩恵は

それはそれは大きく、

どの学友も、その経験が自分の人生を変えたり

決定づけていることを強く認識しております。


きもの当日は、学友会会員であり


宇宙飛行士としてご活躍の山崎直子さんからの


メッセージも読み上げられました。


山崎さんにとっても、ロータリー奨学生としての留学なくしては



宇宙飛行士としての今はないというようなお言葉で



感謝をお伝えでした。








きもの 私も学友会の集りで一度、山崎さんに



お会いしたことがございますが、



きらきらと輝いてとても爽やかな方でした。








きもの ロータリーのスタンスとしては、



宇宙という活躍の場よりも



難民支援、途上国支援、国際協力なども面での



奨学生の活躍への期待も評価も高いという傾向がある



という実情があり、もちろん、それに対する異議も

あるそうです。








きもの それはそれとして、大切なのは



できる人が、できる時に、できることをすること。

では、自分ができることは何か。

そう思いめぐらしました。




きもの 高齢者福祉施設で私に話しかけてくださった

車椅子の女性のその日の書作品。

ご本人はまっすぐにお名前を書きたかったかもしれませんが、



斜めにはいった落款がとてもおしゃれ。

みなさんも、ほーとうなづいておいででした。





きもの そして第四画や第五画のぬけてしまった

「花火」のすっきりとした線質の。


それがまた、都心の、ビルに隠れて全部は見えない

そんな花火を彷彿とさせていたました。




きもの 彼女が身につけていらした

かわいらしいお花と猫の柄入りの靴下は

おそらく、書を一緒になさる方々には

見えなかったと思いますが、

彼女と彼女の書の纏っていた空気は

みなさんに伝わっていたと思います。





きもの おそらく、ご本人は


ご自身の会話やあり方が


こんな風に影響をあたえているなんて


微塵も思っておいでではないでしょう。


そんなお姿に


「できる人が できる時に できることを」


という言葉が共鳴して


何かできるのではないかしらと思わせてくれたことに


感謝しております。



クロネコちゃん