3月15日（土）
少しずつ春めいてまいりました。
マスコミは常に話題を探しているかのように
今はＳＴＡＰ細胞の話題でもちきりです。
ちょっと前までマスコミバッシングの
渦中にあったひとたちは
少しほっとしているかもしれません。
マスコミのあり方、私たちの受け止め方が
一番問題でもあります。
そのＳＴＡＰ細胞ではありませんが
若返りや
常に若々しく元気でいられることを助けてくれる
現代の医療、科学技術の発展そのものが
人間にとって害なのではと感じさせられる
この頃です。
人生50年で
すぐ自分の身の周りで
大切な人が一生を終えていくのを体験し
自分も人生を大切に生きなければと思って
生きる環境の方が
人はより学び、自分の存在を精一杯生きる
そう思えてなりません。
月末に家族や親せきの集まりを
催しますが、それにあわせて
昔のビデオ画像を流したいと思い
ビデオテープを主人と確認いたしました。
結局、探していた主人の祖母の米寿の集まりや
祖母が東京のわがやに遊びに来てくれたときのものは
みつからず、おそらく
ビデオカメラでの撮影はしていなかったのでしょう。
今のように頭出しもあませんので
いちいちテープを巻き戻したり早送りをしながら
20年ほど前の娘が小さかったころの
記憶から薄れかけていたような場面を
懐かしく思い出しました。
親たちがとても若く
計算すると、今の私たちの世代であったり
兄弟たちも学生のように若々しく
私たちも、昔は今以上に人を迎えては
盛りだくさんのイベントをこなしていたのだと
楽しく振り返りました。
特に子育て期は一生懸命で
アウトドアや旅行なども精力的でしたし
親たちも若かった分
私たちの家での誕生会や演奏会などの
イベントに散々つきあわされたあとに
夕食に池袋の中心に繰り出していった
娘の5歳の誕生日の様子には
驚かされました。
なかには、明治神宮でのこいのぼりの会という
映像があり、その行事に参加した記憶さえ
主人にも私にもまったくない
ということもありました。
その時はそのときできっと
楽しかったはずですが
自分たちが主体的に関わっていなかったからでしょうか。
長期記憶に残るもの、残らないものが
見えるようでした。
さらに毎年の新年に両家を訪問し
私の実家で、まだ父も元気だったころの映像や
和室に皆で食事を運ぶ様子
弟と娘がふざけあってげらげら笑っているシーンなど
目にすればそうだったかなと思いつつも
このビデオを見なければ
完全に忘れていたと思えるものもありました。
主人の母が化粧をする様子を
主人が隠し撮りしていたことに気づき
母が大笑いする場面もあり
今母が見ても爆笑するのではと
思います。
せっかく振り返る機会の得られる時代に
生まれたのですから
そのときの自分の頑張りを
もう少し取り戻してみたいと思います。
今よりまず痩せておりましたし
もちろん、肌もつややか
もっとお洒落をしておりましたし
家のなかや、おもてなしについても
もっと心を配っておりました。
一言で言ってしまえば
若かった
ということになりますが
それも気のもちようです。
今なら絶対にできないというようなことを
その当時の価値観では当然のように
こなしていたこと。
せっかくなので少しその頃の価値観に
戻ってみようと思います。
