8月22日(月)
今日も涼しかったですね
でも、明日からまた30℃代
お気をつけてお過ごしくださいね
まちの縁側づくりに関わる
地域の居場所、人とひととのつながり、きっかけ
づくりの活動を港区内外あちこちでしております。
その中で、「場」も重要なのですが
「人」の育成、発掘が鍵であると
最近つくぐく感じております。
東洋大学大学院公民連携専攻の際に
ビジネスモデル設計の授業でつくつくった
「地域言密着型 人財育成 研修事業」を
見直しております。
当時、港区赤坂在住で、まちの人と人が
出会ったり、必要な情報を得て、
自分の能力を発揮して地域に貢献したり
交流し、このまちに住んでよかった、
ずっと住み続けたいと思えるようにするために
総合情報センターをつくるのがいいのか
地域大学をつくるのがいいのか・・・さんざん悩み
和文化・地域密着型で企業を受け入れられる
人財育成研修事業のビジネスモデル設計に至りました。
私が、ふつうに茶道や書道をしたり
働くだけでは得られない、社会貢献や
社会適応能力、自分のしていることや
自分の存在意義を見出すことができる
機会として、高齢者福祉施設や地域の
小中学校などでのボランティア体験が
活かせるのではないかと考えていたころ
でした。
大学院の授業で、なぜ和文化なのか、
何故地域密着型なのかを分析しているときに
川上真史氏(ワトソンワイアット コンサルタント)の
「次世代を担う社員に求められる能力とは」
にまとめられ「7つのコンペテンス」の概念に
出会いました。
そこでは、「10年前以前に求められた能力」
として、「責任感、積極性、論理性、協調性、ストレス耐性」
が挙げられていました。
それに反して、「これから求められる能力」については
1 セルフマネジメント力(PDCAのCAを行える能力)
2 エンゲージメント力(挫折せずに集中して取り組む力)
3 形式的操作力(矛盾・葛藤をも含めて考えられる力)
4 シナジー創出力(相手の能力との相乗効果を引き出す力)
5 コーピング力(ストレスの原因・解決策を見出す力)
6 多様性の中でコミュニケーションをとる力
7 ワークライフバランスをとる力
これらを 川上氏は「7つのCompetence」つまり
「複雑化する業務への適応能力」としてまとめていました。
それを受けて私は、和文化、伝統文化で養われると思われる
おもてなし、感謝の心、技と精神の修養、茶道で言われる
「主客一体」「一期一会」や仏教の「中庸」の精神などが
ボランティアで養われる力と結びつくと
先ほどの7つのコンペテンスになると分析しました。
地域では多様な世代、背景をもつ方々と接し、
時には先生や生徒、地域の方々と一体となって
地域の問題解決にあたるなど、社会適応能力が
養われます。
もちろん、ただの理論や分析に終わらせることもできますが
最近、特に、「芝の家」での書遊び、点茶体験の時間や
高齢者福祉施設での書・茶道ボランティア、
大学生の方の書道ボランティアの機会、
さらに、楽茶碗づくりの体験などから
常に「人」と「人」が実際に出会って
関わりあってゆくことの意味を実感させられて
おりました。
もちろん、ボランティアでお伺いするときには
いつも、みなさんの書作や点茶、お話に
心を傾けており、自分自身が「まちの縁側」
であると感じることもございます。
ただ、、ボランティアの方々や
人をつなぐ人を育成、発掘するとなると
そこに、魅力あるシステムがないとなかなか
動きません。このへんで本質から
それないように活動を進めてまいりたいと
思っております