新型コロナの感染拡大により、広島県全体の団体旅行客は、コロナ前の令和元年の783万人から、令和2年には390万人と大きく減少しています。

一方で、修学旅行については、平成22年に573千人だった修学旅行生は、令和元年には641千人となっています。

 

広島県では、体験型修学旅行の誘致に取り組んでおられますが、先日の委員会質疑で問い質したところ、宿泊詳細や昼食場所や土産物の購入状況などの消費動向の収集等がほとんど行われておらず,マーケティングに基づいた誘致につながっていない事を懸念しています。

 

要はほっておいても勝手に増えている状況であるという事です。

そこで、今後、より多くの修学旅行生を迎え入れ、観光消費額を増加させるため、広島県を訪れる修学旅行生がどこで食事をとり、お土産をどの程度購入しているのかなどの消費動向や、今後、修学旅行生から求められるニーズ等について、しっかりと把握した上で、戦略的な誘致活動に取り組んでいくべきと考えますが、知事の御所見をお伺いします。

 

《執行部答弁》

【知事】
本県では,広島湾ベイエリア・ 海生都市圏研究協議会と連携して,受入地域の活性化などの観点から,自然体験や民泊体験などの体験型修学旅行について誘致を行ってきたところでございます。
修学旅行全体につきましては,広島市を中心とした各市町において,平和学習な どの強みを生かしながら,誘致活動を進めているところでございます。


こうした中,新型コロナウイルス感染症の影響により北海道や沖縄といった飛行機を利用した遠距離の修学旅行が避けられる傾向も生じていることから,県内 ・ 県外に関わらず,本県への修学旅行生の更なる獲得につなげていくための好機とも捉えております。


また,市町と連携して行っています旅行会社や学校等への最近のヒアリングにおきましては,感染防止を図りながら大人数で昼食をとれる施設がないか,宿泊施設においては大部屋より小部屋が望ましいS G sに対応した学習メニューを提供してほしいといった,様々な御意見をいただいているところでございます。


今後とも,市町と連携しながら,こうした新たに求められるニーズや
修学旅行生の消費動向等を把握し,修学旅行の誘致活動にも取り組んでまいりたいと考えております。

 

【要望】

 

今後は、withコロナから海外旅行や沖縄・北海道など飛行機を使った修学旅行を行っていた学校も選択肢が変わる事や、長崎・沖縄などに比較して、交通アクセスが良好で、広島は原爆ドームをはじめとする平和学習だけでなく、漁業・農業体験や、工業地域による職業体験など、福山で言えば出原先生にお任せしたいのですがデニムをひとり一本作る地域の特色を生かした就労体験も可能であるなど、他県に比べ優位性があり、修学旅行生はお土産も買ってもらいやすい購買層とも言えます。

数値に基づいた観光戦略を詰めて頂きたいと思います。