【商工】

○質疑(村上委員) 早速質疑に入らせていただきます。

コロナ禍によって、これまで団体旅行客を扱っていた観光業も大きな変化に対応しなければいけないという状況にあります。というのは、全国でもこの団体旅行客受入れの施設が相当経営状況厳しくなっている状況がありますが、観光戦略として重要な視点で、修学旅行に対する質問を行いたいと思っております。

直近5年間で広島県全体の修学旅行生の数と、あと福山市に来る数も教えてください。
 

○答弁(観光課長) 
直近5年間の県全体及び福山市の修学旅行生の数につきましては、まず、平成28年が県全体で64万8,000人、うち福山市が6万4,000人、平成29年は県全体で68万7,000人、うち福山市が4万7,000人、平成30年は県全体で65万7,000人、うち福山市が4万8,000人、令和元年は県全体で64万1,000人、うち福山市が4万人、最後に、昨年、令和2年は県全体で20万5,000人、うち福山市1万5,000人と、コロナの影響によって大幅に減少しております。

 

○質疑(村上委員) 
今いただいたお答えでは、コロナによって以前でも60万人いたが現在修学旅行生が3分の1まで激減している状況ですが、今後は平和学習という視点で、原爆ドームをはじめ広島県は他県に比較して修学旅行生を獲得する上ではすごく大きなイニシアティブを持っていると思います。

特に今後ウィズコロナの観点から、海外旅行だとか国内旅行でも飛行機に関わるものに関しては相当減っていくと思うのです広島県は、相当大きな観光集客として取れるのではないのかなというタイミングだと思っております。

 

特に福山市で見ると1万5,0000人程度で64万8,000人から3%程度しか取れてない。
もっともっとこの数字が取れていくと思うんですね。
広島県内に来ている修学旅行生の県内宿泊・昼食など具体的な数字を取っているのか具体的な数字があれば教えてください。

 

○答弁(観光課長) 

本県で修学旅行生が最も多い広島市におきましては、広島市を訪れた修学旅行生の県内宿泊割合を約5割程度見込んでおると伺っております。また、修学旅行生の県内での昼食割合について具体な数値は持ち合わせておりませんけれども、例えば関東方面から来られる修学旅行生は、新幹線の中で弁当を食べられる生徒さんが多いとか、あとは、広島到着後、自由行動の中で、お好み焼きとか広島ならではの食を楽しんでるというような事例が多いというようなことを伺っております。

 

○質疑(村上委員) 

具体的な数字というモノがないということで、特に広島市では5割が宿泊をしているが、残りの5割に対してはどういうふうになっているのか見えてこないというところで考えると、修学旅行は研修のための旅行という位置づけだとは思うんですよね。
そこで体験型観光や企業見学だとか修学旅行生などを受け入れる地域だとか、民泊受入れ人数及び民泊件数、どのようになっていますか。
さらに、修学旅行生の誘致に関する組織体制はどのようになっているのかお伺いします。

 

○答弁(観光課長) 

体験型修学旅行生につきましては、現在、県内及び山口県周防大島町を含む8地域で受け入れております。受入れ可能人数は約1,700人、令和5年度における民泊軒数は約1万8,000軒となっております。また、組織体制につきましては、行政、経済・・・団体、企業等で構成する広島湾ベイエリア・海生都市圏研究協議会を中心に、地域の体験交流協議会などの関連団体も連携して、広島の特性を生かした体験型修学旅行の誘致を推進しているところでございます。

 

○意見・質疑(村上委員) 

体験型推進チーム、これ資料でも見させてもらったんですが、8地域しかなくて、民泊っていうのも1,700軒程度で1万人が年間の受入れ人数になっていると。
修学旅行生の先生の立場で考えると、都市部へ宿泊というところよりも、どちらかといえば生徒の管理が楽にできるのは地域で山間部、離島・漁村の地域で受け入れてもらうことがいいのかなと私は思っています。
受入れ先も一定の収入源にもなって、それが1つの観光にもなるし、溝掃除だとか、都会の子たちはほぼ溝掃除したことないんですよね。
農業体験の一環で草刈りだとか収穫だとかそういったところも含めて、都市部の子供たちはできない体験を通して地域課題解決がつなげられるのかなと思っております。
こういった体験型観光を各市町に拡充していく、推進チームを強化していくことはどのようにお考えなんですか、お伺いします。

 

○答弁(観光課長) 

コロナ禍におきまして、自然体験などのニーズがこれまで以上に高まっているものと認識しております。ベイエリア協議会におきましても、受入れ体制の維持拡大に向けて新たな受入れ地域の開拓を検討しておりますことから、本県といたしましても連携して取り組んでいきたいと考えております。

 

○意見・質疑(村上委員) 
前向きな答弁ありがとうございます。

観光で重要な視点は4つあります。
まず、宿泊施設があるのか。食事が、郷土料理を含めてどうなのか。
お土産の物産。
そしてあと、観光資源があるのか?
代表的なのは大阪はタコ焼きだとかいろいろなものがありますし、宿泊施設も観光資源もお土産も多い。

4つの強化を主眼に、60万人を超える修学旅行生の受入れに対して、もっともっと広島県として強化していただきたいと思うんですね。
強化というのが、マーケティングをする上できちんと数字を割り出した上で、その上でどのような組織体制をやって、そしてどのように客単価を上げていくのかっていうことはとても重要な指針だと思いますので、できる限りここの数字に対する把握というものを進めていただきますよう強く要望いたします。