○質疑(村上委員) 

 

まず、今日で1年最後の締めくくりというところで、職員の皆さん、1年間、きめ細かく対応して下さりありがとうございました。

早速質疑に入らせていただきます。

 

職業高校への予算27億円、前回も意見、質疑の質問をさせていただく中でりました。国はデジタル化の対応を条件と言われておりますが、3月質疑で沼南高校の鷹の巣校舎におけるネット環境や施設老朽化の方針についてお伺いしたところ、ネット環境については、まずは本校舎の整備から行っていくと。

今後農業はドローンやITだとかIoTによる自動化、それに新学習指導要領の中にもあるプログラミングやソフトウエア理解が期待されている事からも、ネット環境は大変重要と考えられています。

同時に、沼南高校は家政科と園芸デザイン科の学科間連携の更新も含めて、食品加工室も鷹の巣校舎にありますが6次産業化推進などからも、鷹の巣校舎に対しての投資が必要だと考えられますが、どのような整備方針をお考えかお伺いします。

 

○答弁(高校教育指導課長) 

 

沼南高等学校におきましては、本年度から家政科と園芸デザイン科から成る専門高校となり、教育目標に、自他を大切にし、地域と社会に貢献できる生徒の育成を掲げ、地域と連携した体験活動でありますとか、学科間の連携による体験活動等の教育活動に取り組んでいるというところでございます。

 具体的な教育活動といたしましては、6次産業の視点に立った地元特産物の生産、加工、調理、販売に関するプロジェクト学習でありますとか、あと保育施設でありますとか福祉施設と連携したフラワーアレンジメントに関する学習など、家政科と園芸デザイン科の生徒が一緒になって学習を進めているところでございます。

 先ほどありました沼南高等学校鷹の巣校舎の整備につきましては、このたびのデジタル化に対応した産業教育設備整備事業、これの制度対象とはなってはおりませんけれども、学校が目指す教育目標でありますとか、育てたい生徒像を実現させるために、教育課程の編成実施に係る指導、支援に併せて、設備の整備に関する支援等、必要に応じてしっかりしていきたいというふうに考えているところでございます。

 

○要望・質疑(村上委員) 

 

必要に応じてというところで、新学習指導要領の中では、実践的、体験的な学習活動を行うことで総授業時間の10分の5以上が実習体験に配当すると書かれておりますので、より実践的な学習を問われることからも、適切な投資をよろしくお願いします。
 

 次に、新学習指導要領の中には、連携交流を通じた実践的な学習活動とともに、社会人講師を積極的に活用するとありますが、そのためには関係各局との連携が必要だと思いますけれども、どのように連携をしているのかお伺いします。

 

 

○答弁(高校教育指導課長)

 

 産業教育の進展に対応した専門学科の教育課程の編成実施に当たりましては、産業界と高等学校とが一体となった教育活動を実施することが大変重要であるという認識をしています。そのようなことから、県教育委員会といたしましては、これまでも関係部局等と連携を図り各学校の支援に努めてまいったところでございます。

 本県の取組の事例を少し御紹介いたしますと、工業科に関しましては、商工労働局、企業関係者、あと職業能力開発協会と、それと学校の教員等、それで構成するヒロシマモノヅクリ技能検定協会、これを設置し、ものづくり検定に係る教材の開発等を一緒に行ってきたりしております。また、農業科に関しましては、農林林水産局、JA広島中央会及び農業科を設置する高等学校の職員等で構成する広島県農業教育連絡協議会、こういったものを設置しまして、地域の農業を担う人材の育成に係る講習プログラム等を開発しているところでございます。

 県教育委員会といたしましては、各校において産業界と連携し、人的、物的資源を有効に活用することで、次代の産業に対応した専門性の向上等を図ることができるよう、引き続き関係機関でありますとか、産業界との連携に努めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 

○質疑(村上委員)

 

何か事例があったと思うのですが、広島県地方産業教育審議会に商工労働局が今年から入ってくるのかお伺いします。

 

○答弁(高校教育指導課長) 

 

地方産業教育審議会の中にも商工労働局のほうからも入ってはいただいておりました。

 

○質疑(村上委員)

 

地方産業教育審議会の中の趣旨ですが高等教育機関との連携強化があるのですが、商工労働局の中でも高等技術専門学校などを担当する職業能力開発課は農林水産局の農業技術大学校を担当する農業技術課、さらに言えば健康福祉局の三次看護専門学校ですかね、ここも医療介護人材課を具体的に入れて、学校の形の議論を進めた組織にしてほしいなと思っているんです。


というのが、高校の生徒数が減少していく中で、こういった部局間連携で校舎を貸したりだとか、民間専門学校とリカレント教育などを通して、夜や土日などを使うべきではないか?
変化がかなり激しくなっている時代に対応するためにも官民連携事業を考えていくべきで、広島県地方産業教育審議会の主な審議内容項目の中に、高等教育機関の施設、校舎の利用について考えていただく余地があるのかお伺いします。

 

同時に、教育委員会は、今後、学校校舎に関して、もうどんどん空きが出てきているんですが、どのように最大限に活用していくのかをお伺いします。

 

○答弁(高校教育指導課長)

 

 このたびの広島県地方産業教育審議会におきましては、令和2年度に策定された県の総合計画でありますとか、高等学校においては、令和4年度から実施される新学習指導要領の内容を踏まえつつ、様々な立場の関係者から幅広く意見をいただきながら、これからの産業教育の在り方について審議を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。

 その中で、専門高校においては、現在、進路の多様化や技術革新、産業構造の変化に伴い、習得が期待される資質、能力も高度化しているということから、高等教育機関と連携し、教育課程の開発や学習環境の整備等についても審議の柱にすることが必要だろうというふうに考えているとこでございます。