『日銀ETF購入ゼロ』
『銀行国債回帰』
『今だけ、お金だけ、自分だけが本望か!』

『個人資産2000兆円をどう考えるのか?』

『日銀ETF購入ゼロ』

日銀は5月買い入れを動かなかったが2013年春の異次元緩和から初めてゼロになった。
日銀は東証株価指数が前日比2.2%下げた4月21日にETFを701億円購入して以降、買い入れを見送り続けています。
日銀は2020年保有する上場投資信託(ETF)の時価から簿価を差し引いた含み益は21年3月末時点15兆4444億円となり前年50倍に拡大して過去最高を更新しました。
3月末保有ETF51兆5093億円で簿価36兆649億円だった。
評価益は17年度5兆1000億円が最高だったが20年度は3倍に達しました。
日銀評価に対する体質は株価に連動するので色々と考えていかないといけないですね。

 

『銀行国債回帰』

国内銀行国債保有残高は89兆9142億円で新型コロナワクチン給付金で預金が急増し貸し出しに回らない資金が国債に向かった。
米国金利上昇懸念や株式の割高感からリスクが取れず国債購入を増している。

11年171兆円ピークに19年は61兆円となっている。
三菱UFJは33兆4000億円で1年前に比較し54%増えた。
うち償還期限が1年以内の短期国債は2.2倍の22兆8000億円
三井住友は2倍の14兆3000億円で日銀の資金供給の担保向けに積み増した。
みずほは満期保有目的を除いた国債残高が20兆9000億円と66%増えた。
償還まで平均残存期間は約1年だ。
一方地方銀行は高い利回りを狙い償還まで期間が10年超の超長期債などへ資金を振り向けています。
これまで日本国債に代わる主力の運用先は米国債だったが米国ではインフレ加速への懸念から金利の先高観が強まる。株式市場でも歴史的な高値で過熱感が意識されており、苦肉の策として日本国債に資金が回帰する構図にある。

一般的に超長期債は比較的高い利回りを狙える半面、金利上昇局面では振れ幅が大きくなりやすい含み損のリスクも高まる。

 

『今だけ、お金だけ、自分だけが本望か!』


自然界における再生産と金融市場で利益が生み出されるスピードの違い。
1万ドルで売れるしナガスクジラが世界に約7万5000頭いるとして、自然の摂理を踏まえて種が維持できる年2000頭を捕獲し続けたとする。
毎年2000万ドルが手に入り、将来にわたって漁が出来たとする。

一方で一気に全頭捕獲し、約7億5000万ドルを手にし、それを年率5%で運用できれば毎年3750万ドル手に入れられる。種の保存を考えず、金融で設けた方が得をする。

人類はクジラの将来について考える余裕ができた。
でも同じ人間を思う余裕はなくなってきている。
短期金融資本主義が行き過ぎて、経済的格差や階層の固定化が社会問題となっています。
ところがいざ【投資・儲け・利益】となると倫理観は吹き飛んでしまう。
【今だけ・金だけ・自分だけ】になってしまう。
世界全体の成長率が3%程度。
投資になると1,2年で倍にしなければならないとおもっています。
一度ここで立ち止まって考えてみてはどうか?

 

『個人資産2000兆円をどう考えるのか?』

1990年代1000兆円で日経最高値の時に運用率は33%だった。
現在2000兆円あるが運用率16%で当時の現金預貯金は44%から54%に上がった。

現在日本の株式市場もイチゴと呼ばれる企業価値を度外視し上がる銘柄に飛びつき、しばらくしたら見切りをつけて別の銘柄に乗り換える投資家の事。
イチゴが増えると経営者は【株価が上がったら売るだけの連中の話を聴く必要はない】と株主軽視してしまう。
トヨタは30年前の91年7月から毎月1万円分株を買ったとして360万円の保有株は時価1000万円になっている。
こういった考え方を一般投資家は持つべきだ。


ザックリ言うと・・・
1:2021年3月で2000兆円個人資産保有で株式運用率16%で現預金は54%です。

2:30年前91年7月から毎月1万円分トヨタ株を買ったとして360万円保有株は時価1000万円になっていく。

3:現在、日本株式市場は東証一部二部、ジャスダック、マザーズとあるが再編を行う。
プライム、スタンダード、グロースと3つに分かれる。
東証1部でも利益が出ていない会社が多く何に投資をしてよいかわからない。
アメリカのS&P500というモノに見習ったもの。

4:プライムは価値の高い投資対象、スタンダードは一定の時価総額を持つ投資対象、グロースは高い成長可能性を実現するために事業計画を適時適切に開示し、相対的にリスクが高い投資対象

5:来年から高校では投資・金融を科目に入るが資産を守る投資を教えて攻める投資はプライムの重要性だけを教えるべきだと思います。