【日銀資産1年で129兆円増】

新型コロナ資金供給で日銀資産が膨らみ続けています。
2020年年末で702兆円となっています。
1年前に比較し、総資産は23%増
国債 535兆円で11%増(短期国債41兆円で4.4倍増)
貸出金 111兆円で2.3倍(金融機関貸出)
ETF 35兆円で25%増(年12兆円まで買い増し可能)
REIT 6500億円で18%増
社債 6兆円で2倍
CP 4兆円で99%増
日銀23%増に対して、FRB77%増、ECB49%増は政策余地の差で金融緩和を長期間続けてきた結果である。

 

銀行国債は29兆円増やしてきた。
これまで15~19年まで毎年28兆2000億円減らしてきた。
20年企業向け貸し出しも28兆1000億円増え、15~19年の平均7兆5千億円を大きく上回る。

家庭も企業も未来への不安から銀行預金に走り平年に比較し70兆円過剰保有となった。
企業は持続化給付金や無利子無担保融資を整え、家計には1人10万円定額給付金を支給した。
配布時期は税金時期と被る為にほぼ税金と銀行預貯金に回り、結果としてその預金を元手に銀行が国債を買い、政府の国債発行を消化し金は天下の回りモノとなり政府借金はほころびをみせなかった。

20年1~9月は保有額2.5倍に増やしたのは短期国債でその間に中長期国債は5兆円減らした。
お金の出所は日銀に預けている金融機関の預金額480兆円。
銀行のお金は企業・個人・銀行・日銀と回るのは経常黒字であれば回り続ける。
経常黒字が続き国内で資金が賄えるうちはこれらは続いていく。