【研究課題(テーマ)】

 

広島県の西高東低を是正する。真の福山市のあるべき姿を考察する。

 

【 研究理由・目的】

 

広島県民として福山市に住むと西高東低の意識は根強い。広島市はスポーツ平和推進、工業、商業、観光都市として様々な都市としての顔を持つ。福山市においては工業都市として顔を持つ。今後、少子高齢化社会に突入し、人口・経済規模が縮小傾向にある中で他の産業を基盤として都市格の顔を持つ事は残念ながら難しい。

 

工業都市としての産業ツーリズムや新幹線もみずほが新しく停車する。

工業都市(製造業)である福山市は出張客をターゲットに絞る事。さらに運輸業、郵便業が突出して高いが一方で情報通信業・金融・保険業は著しく低い。


2010年頃まで福山市は人口が社会減傾向にあったが、2012年以降は増え続けている。

以上の事からもわかるように、特徴として仕事がある街から仕事を選ぶことが出来る街づくりを目指すべきである。

 

今後、工業のお仕事もAI・IoT化により女性も選択される時代になる可能性もあるし、在宅のお仕事としても対応できる可能性もある。

 

これまでの常識である製造業・運輸業・郵便業に関して女性が働きたくなる環境づくりと同時に後継者不在率73%という広島県産業の大きな課題も直面している。


目指すべき豊かさはモノや量ではなく、選択肢がある福山市。
福山市には18の上場企業と13工業団地があり、これまでの産業のイノベーションを図りつつ新しい工業都市へと発展していく道を一つ考えていきたい。

更にもう一歩進めていくと先だって、国は公立病院1652院のうち424病院再編を20年9月までに各地域で協議して国に報告しなければならない。これは言い換えてみたら今後、これらの地域医療に関して国は特別な補助制度を設けないと宣言している事に他ならない。

想定される事として、全国26の都市で連携中枢都市があり、福山市は全国で一番に都市圏ビジョンを公表し名乗りを挙げている。今後、国が思い描くコンパクトシティの流れは連携中枢都市としての機能化は避けられない。単なる近隣との都市間競争ではない新しい自治体の在り方を目指さなければならない。

 

【研究の取り組み方】

 

本研究では、上記の研究背景や目的について、福山市を事例として、都市経営課題や方向性の検討・提案に取り組むこととする。

具体的には、人口変化とIoT、5Gなどの情報技術革新と共に福山市の将来像を整理していかなければならない。

さらに現在福山市の県内指標で財政力指数23都市中4位、経常収支比率2位、実質公債費率2位、将来負担比率は0%1位である。
ここで難しいのは市民サービスが落ちる連携中枢都市となると住民感情は反発する。
新しい都市圏の在り方を国の動向を含めて考えていく必要がある。

 【検討対象としている項目】

・外国人労働者が定住者になる事を想定した都市経営
・単身高齢者、単身者など単身者が増えていく中での地域経営
・73%の後継者不足を想定した今後の産業インフラの在り方

・5G、IoT、AI、自動運転などによって、計画道路、病院の適正化、農業、林業、漁業の在り方。

・国家財政による地方財政の負担増が想定される中で新しい行政自治体の在り方