5年前黒田総裁は、物価上昇率2%を2年程度で実現すると目標を掲げた。
要はお金を刷っていれば上がると見越していたわけだ。


長期国債保有額を倍増し、上場投資信託、不動産投資信託の買い入れを増やし、非伝統的な量的・バランスシート政策に踏み込んだ。


国債買い入れ額は年80兆円、マイナス金利に踏み込んだ。
6回先送りされた目標達成時期は4月27日の金融政策決定会合で文言が削除された。


経済成長を金融政策だけでは難しい事もわかった。
この5年間で国債は449兆円の4倍、ETFは17兆円と12倍、資金供給量も479兆円と4倍近くになった。

 

国債全体の4割以上を日銀保有となった一方で長期金利は0.795%から0.045%まで下がった。

世の中の規律の担い手として本来の姿を取り戻す事を願うばかりだ。