日銀がマイナス金利を行い政策を導入して2年。
銀行の貸出金利は下げ続け、貸出金残高のうち金利0%が62%に拡大している。
貸出金残高 2015年445兆円 17年 471兆円
貸出平均約定金利 2015年 1・110% 17年 0・946%
住宅ローン金利 2015年 1・2% 17年 0・8%
預金残高 2015年 675兆円 17年 760兆円
普通預金金利 2015年 0・02% 17年 0・001%


国内貸付残高は471兆円でこのうち1%未満貸出金が290兆円。
金利2%超は10%程度しかない。
結果として金融機関は一等地からの支店廃止、行員を解雇が一気に進んでいますがそれでも利益が出る事が出来ないので、ATMを含めた手数料が高くなっています。


では金融緩和で日本はどうなっているのか?
国債発行で日銀購入している総額は、アベノミクススタート80兆円から現在450兆円にのぼる。

今の景気は異常な金融政策で持っているだけ。
単純にクスリ漬けで元気になっている状態。


しかも金利を1%上げると1000兆円の借金は支払いが10兆円になる。
仮にアメリカ長期金利3%台まで上げると30兆円の利子が必要となる現実をどう考えるのか?

 

 

そして世界大不況が起きた時に、金利を下げて消費対策を練ってきたが、現行のマイナス金利では有効な手段はほぼ皆無。


そうかと言ってマイナス金利の日常に慣れた日本企業は大打撃を食うし、住宅ローン変動金利にしている家庭の破産も増える。
日本政府、日銀は綱渡りの政策をやっている。

 

仮にこのまま続け、日本の血脈心臓部である銀行が体力を失うと日本自体の体力が無くなってしまう。

銀行は貸出総額760兆円のうち290兆円が金利1%未満なので儲からない。
 

待ったなしで消費税アップと金利上げが問われるが、黒田氏日銀総裁続投で混迷の度合いが深くなった。
いきなりとんでもない社会状況が来る事も覚悟して日々を過ごしています。