国の財政を家計で例えると、年収620万円の家が970万円使うと毎年350万円の借金を増やすと言うと、楽観論者は『家計と国は財政が違う。』

理由は以下の通り。
・国には徴税権がある
・国には通貨発行権がある


徴税権は増税する余地があるから破綻しない。
では現在の穴埋めをしようとすると消費税なら30%であり、そんなことをすれば日本経済は破綻し終わるのは明白。

通貨発行権は1万円で約18円の札です。
印刷発行は幾らでもできますが、戦略なき市場供給はあっという間にインフレ問題が起こる。

そして破綻しないという楽観論者はこのように言います。
「日本銀行は政府の子会社だから、日本銀行が保有する国債は償還する必要がない」

民間企業では、親会社と子会社の債権・債務関係は、「連結決算」をすると相殺されます。

これは帳簿上の話です。

トヨタで考えると親会社が子会社から部品を買うと代金支払いがある。
代金支払い債務と子会社は債権が発生する。
「連結決算」ではこれらの債務と債権は相殺されます。

トヨタは「連結決算」を理由に、部品メーカーに対して、「御社は我が社の子会社だから、代金を支払う義務はない」と言えるでしょうか? 

子会社が親会社に「代金を支払ってくれ」と要求したらおかしいでしょうか?

 

「日本政府には返済義務はない」、「子会社の日本銀行が、親会社の日本政府に対し、『早く国債を償還しろ!』などと言ってくることはあり得ない」と私の大嫌いな三橋貴明氏は言います。


三橋氏は国債を政府の「借用証書」と言いますが、借用証書を日本銀行が保有すると返済義務がなくなるのでしょうか? 


政府が「借用証書」を書いたときの返済義務はどこへ行ったのでしょうか?


国債が満期を迎えたとき、「借用証書」はどうなるのでしょうか? 


政府に借金の返済義務がなければ、日本銀行が保有する国債を借り換えることなどあり得ません。

それでは、単なる紙切れになるのでしょうか? 

 

そんなことになったら、日本銀行のバランスシートは資産が一挙に減って、巨額の債務超過に陥ります。

その結果、日本銀行は破綻するのでしょうか? 

 

それとも、巨額の債務超過のまま、日本銀行が存続するのでしょうか? 

 

そんな中央銀行の金融政策を支持できますか?

 

 これは日本銀行の信用問題、通貨の信認の問題です。世界から信用は失い、国債はあっという間に大暴落します。


要は借りた以上、必ず返済しないといけないのです。
机上の空論に近い、連結決済の論理で経済を語った時、どうなるか?
リーマンショックのような現実が起こります。

リーマンは端的にアメリカは人口が増え続け、土地代が値下がりすることがない。
詳しく話すとアメリカ合衆国史上、一度も土地が値下がりをした事ない中で人口が増え続けているが、土地代の値段下がり母数の変化で、土地ころがしに多くの中流層が失敗し、あのようの世界金融恐慌が起きてしまいました。

理屈では起こるわけないが起きた後ほど、大変な事が起こり人々は後悔するのです。


借金を増やし続ける生活をしているけど、破綻はしないのよ!!は普通に考えて通用するわけはないのです。
そんな当たり前の答えを理解しなければ経済は成立しなくなります。

まぁ、なにより万が一を考えるのが政治家の仕事です。
評論家やアナリストのように責任を持たず持論を展開だけすれば良い人たちはなんら責任を取らないので適当な事を言えばいいので楽なものです。